指導行動の9つの観点は、P-D-C-Aの「Plan」にあたる(1)目標設定、(2)計画立案、「Do」にあたる(3)計画の実行、(4)障害への対処、「Check」にあたる(5)評価、「Action」にあたる(6)学びの抽出、(7)次期目標設定、そして「Leadership Policy」としての(8)指導方針、「Leadership Action」というべき(9)気をつけるべき指導行動。

 そこから抽出した成功セオリーとして、例えば、評価の観点では、「日常業務で成長した部分をフィードバックする」という共通特性があり、1年目社員に対しては「まずは労い、プロセスの中で良かった点をほめ、その後に改善点を伝える」ことが重要。一方、2年目から5年目の社員には「目標をストレッチした上で成功や失敗の原因を本人に考えさせ、客観的に評価すること」が成長につながることがわかりました。

 次回以降も、育て上手なOJTトレーナーの指導行動についての解説を続けます。

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