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物価の下落幅がさらに拡大、デフレ脱却へ日銀の追加緩和に期待

ロイター
2016年8月27日
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円高やエネルギー価格の下落を受け、物価の下落幅が一段と拡大している。7月の全国消費者物価指数(除く生鮮、コアCPI)は前年比0.5%低下と、3年4カ月ぶりのマイナス幅となった。写真は都内で2014年7月撮影(2016年 ロイター/Yuya Shino)

[東京 26日 ロイター] - 円高やエネルギー価格の下落を受け、物価の下落幅が一段と拡大している。7月の全国消費者物価指数(除く生鮮、コアCPI)は前年比0.5%低下と、3年4カ月ぶりのマイナス幅となった。日銀の強気シナリオとのかい離が時間の経過とともに広がっており、物価目標達成が一段と遠のくなか、日銀が9月の「総括的検証」で新たな政策の方向性を示せるのか注目が集まっている。

下落幅さらに拡大、コアコアもマイナスの可能性

 「年初来の円高と景気停滞の影響で、今後CPIは一段と鈍化する可能性が高いだろう」(第一生命経済研究所)──民間エコノミストからは物価下落幅は年内さらに拡大していく可能性があるとの指摘がでている。「いったんマイナス0.7%程度まで落ち込む」(バークレイズ証券)との見方もある。

 7月のコアCPIにもそれが表れている。食料品は円高による原材料価格の下落が影響、昨年値上げが相次いだ菓子類は上昇率が鈍化した。テレビや洗濯機が下落した背景には円高に伴う輸入品との競合があるとみられる。宿泊料はインバウンド需要の鈍化で上昇率が低下したとみられ、外国パック旅行も円高の影響で伸び悩んだ。個人消費は夏場の天候要因が寄与してやや持ち直しているとはいえ、4─6月の消費総合指数は前期比横ばいにとどまり、回復の姿は見えていない。実需の弱さを背景に、値下げの動きも散見される。

 コアCPI全体では5カ月連続のマイナスで、マイナス幅は6月の0.4%から拡大。ロイターが集計した民間エコノミストの予測中央値(0.4%低下)も下回った。

 より物価の基調的な動きを示すとされるコアコアCPI(除く食料・エネルギー)は0.3%の上昇に留まり、プラス幅が6月の0.5%から縮小した。コアコアCPIは昨年11月に0.9%までプラス幅を拡大した後は一環して縮小しており、「今後マイナスに転じる可能性もある」(SMBC日興証券の宮前耕也シニアエコノミスト)との見方も出ている。

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