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部下が育つ叱り方
【第3回】 2010年11月12日
著者・コラム紹介バックナンバー
本間正人 [成人教育学博士]

叱りやすい部下だけ叱っていませんか?

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仕事や職場の状況に応じて叱り方を変える

 人にはさまざまなタイプがあります。「この方法で叱る」という決まったやり方があるわけではありません。多くのレパートリーを持つことで、いくつかの選択肢の中から状況に合った方法を探すことができるのです。

 しかし、実際に多くの方法をすぐに修得することは難しいものです。叱り方を多く身につけるにはどうすればよいのでしょうか。

 「怒り」と「叱り」の違いが、「反応」と「対応」との違いだということは、前回お話したとおりですが、叱り方のレパートリーを増やすためには、その「対応」の選択肢をどれだけ多く持ち、相手の状況や性格などに合わせて戦略的に使い分けられるかということが重要です。

 また、戦略的に「叱り」をとらえることによって、相手を望ましい方向に変えるという、直接的な目標のほかにも、場合によっては、別の目標を達成することにつながる場合があります。叱ったことによって当面の問題行動が変わらなかったとしても、相手との信頼の絆が強くなれば、それでよしということもあります。

 あるいは、叱る相手との間で磐石な信頼関係ができている場合、その人を人前で叱ることによって、職場全体の雰囲気を引き締めるということもあります。そういうグループ・ダイナミズム(一対一の関係だけでなく、グループメンバー相互の力を引き出す方法)をふまえた叱りの効果もあるのです。

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本間正人 [成人教育学博士]

1959年東京生まれ。東京大学文学部社会学科卒業後、松下政経塾で松下幸之助の経営哲学を学ぶ。卒塾後、ミネソタ大学大学院修了(成人教育学博士、 Ph.D.)。ミネソタ州政府貿易局日本室長、松下政経塾研究部門責任者などを歴任し、現在、NPO法人学習学協会代表理事、帝塚山学院大学客員教授、NPOハロードリーム実行委員会理事などをつとめる。企業や地方自治体の管理職研修を担当しつつ、教育学に代わる「学習学」の構築を目指して、研究・講演活動を展開している。主なテーマは、コーチングの他、キャプテンシップ(プレーヤーとしてのリーダーシップ)、個人と組織の学習、戦略プランニング、創造力開発、学習スタイルなど多岐にわたる。NHK教育テレビ「実践ビジネス英会話」の講師などを歴任。コーチングやポジティブ組織開発、ほめ言葉などの著書多数。
ホームページ「らーのろじー株式会社」


部下が育つ叱り方

「コーチング」というと「とにかく相手をほめること」だと考えている人が少なくないようです。そのうえ、「叱る」ということを、相手に対して一方的に怒ったり、責めたりすることだと誤解していると、「コーチング」と「叱る」ことが対極に位置するものに見えてしまいます。効果的な「叱り方」を身につけ、実戦しましょう。

「部下が育つ叱り方」

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