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サムスンは既に10年前に進出! 発明大国イスラエルの頭脳を生かせ
【第20回】 2016年9月9日
著者・コラム紹介バックナンバー
加藤スティーブ

シリコンバレーに拠点を持つ企業が、イスラエルに拠点をつくる理由
「変わる」グローバル企業の研究・開発活動

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シリコンバレーに拠点を置くグローバル企業の多くが、「中東のシリコンバレー」イスラエルにも拠点をつくっており、日本企業も遅ればせながら進出し始めている。その理由と、進出のための新しい手法として急増するアクセラレータについて、最新動向をレポートする。

日本企業も拠点を置く米シリコンバレー

2016年も活発なイスラエルのスタートアップ環境

 中東のシリコンバレー、イスラエルの2016年は、引き続きスタートアップが活発な状況が続いている。半年が過ぎた時点で、スタートアップに投資された総額は、28億ドルにのぼる。本連載でもお伝えしている通り、イスラエルの特徴は、「投資したお金がしっかり戻ってくるエコシステムが成熟している」ことである。

 スタートアップの買収に目を向けると、2016年前半のスタートアップの買収総額は、35億ドル程度である(※イスラテック独自調べ)。さらに7月末には、オンラインゲームのPlaytika社が中国のShanghai Giant Network Technology社に44億ドルで買収されるニュースがあり、7月が終わった時点で、すでに80億ドル(1ドル100円換算で8000億円)に到達し、2016年の買収総額も昨年同様、日本円で1兆円を超えることになりそうである。

 今年に入って設立された企業は、すでに300以上あり、昨年と同様のペースである。今年も600~800社程度の企業が設立されるだろう。

 今年設立された注目企業は、サイバーセキュリティ関連では、セキュリティをサーバーサイドやクラウドでなく、ユーザーサイドのUSBでやってしまおうというチャレンジをするCyber Sepio Systems社、自動運転関連では、光を用いたリモートセンシング技術を応用したInnoviz社、農業用のドローン開発をするSkyx社であろうか。

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    日本にとって距離的にも心理的にも遠い国、イスラエル。だが、最先端技術を有するスタートアップ企業を輩出する「発明大国」であることは世界で認知されており、インテル、グーグルなど米ハイテク企業の多くがイスラエルに研究開発拠点を置く。韓国のサムスンも既に10年前に進出している。日本企業にも最近ようやく動きが出始めたイスラエル技術を取り込む方策を、イスラテック・加藤スティーブ氏が提言する。

    「サムスンは既に10年前に進出! 発明大国イスラエルの頭脳を生かせ」

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