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――キリル・タタリノフ シトリックスシステムズCEOに聞く

大河原克行
【第61回】 2016年9月8日
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企業のコンピュータシステムを仮想化する基盤技術を提供するIT企業、シトリックスシステムズが大きな転換期を迎えている。2016年1月25日に、シトリックスシステムズの社長兼CEOに就任したキリル・タタリノフ(Kirill Tatarinov)氏は、「この7ヵ月間で、シトリックスは、大きな変化を遂げた。そして、その変化には強い手応えを感じている」と自信をみせる。
2015年後半には、大規模な再編に取り組み、今年1月からの新体制のもと、新たな成長軌道を描こうとしている。タタリノフ氏は、2002年に米マイクロソフトに入社し、マイクロソフトビジネスソリューション事業部(MBS)のエグゼクティブプレジデントとして、CRMおよびERP製品であるMicrosoft Dynamics事業を統括。その事業成長に手腕を発揮してきた。長年の経験が新たな立場でどう発揮されるのかといった点にも注目したい。タタリノフ氏に、新たなシトリックスシステムズの戦略について聞いた。

中に入ってわかった
シトリックスの潜在能力の高さ

シトリックスシステムズのキリル・タタリノフ社長兼CEO Photo by Katsuyuki Ohkawara

――なぜ、シトリックスシステムズの社長兼CEOに就任したのですか。

キリル・タタリノフCEO(以下・タタリノフ) 私にとっても、シトリックスにとっても、いい機会だと考えたからです。多くの人がそうであるように、私も、シトリックスという会社のブランドは、以前からよく知っていました。エンタープライズ分野のアイコニックなブランドであり、100万人を超えるユーザーが利用している。この企業を、再び成長軌道に乗せたい、成功させたいというところに魅力を感じました。

――外から見ていたシトリックスと、中に入って感じたシトリックスの違いはありますか。

タタリノフ それは大きな違いを感じました。そこには、私がこれまで知らなかったシトリックスの姿があったからです。たとえば、ネットワークデリバリーソリューションである「Net Scaler」や、ファイル共有ソリューションである「Share File」といった製品は、その詳しい機能や特徴は、あまり知られていません。

 しかし、ShareFileは、ガートナーのマジッククアドラントの評価では、リーダーとして最も高い評価を得ているなど、知れば知るほど、強い魅力を感じることができます。これをもっと多くの人に知ってもらわなくてはいけない。言い換えれば、そこにビジネス成長のチャンスがあるともいえるわけです。シトリックスの魅力をさらに醸成するとともに、それを多くの人に知っていただくための活動をしていく必要があります。加えて、シトリックスの社内には、非常に有能な人材がいます。これも外部に対して、もっと訴求してもいい点だといえます。

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1965年東京都出身。 IT業界専門紙「BCN(ビジネス・コンピュータ・ニュース)」で編集長を経て、現在フリー。IT業界全般に幅広い取材、執筆活動を展開中。


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