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米新学期商戦、今年は過去4年で最も好調

ロイター
2016年9月8日
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9月6日、米国では新学期商戦が大詰めを迎えている。写真はカリフォルニア州サンディエゴのウォルマート店で買い物をする女性。2015年8月撮影(2016年 ロイター/Mike Blake)

[6日 ロイター] - 米国では、新学期商戦が大詰めを迎えている。小売業界にとっては感謝祭後からの年末商戦に次ぐ書き入れ時だ。今年はレギンスなどの定番だけでなく、復刻版スニーカーや肩を少しだけ見せる女性用トップス(コールドショルダー)、多目的型ノートパソコンといった商品の人気も加わり、売上高は過去4年で最も高い伸びになると期待されている。

 天気に恵まれた面もあり、各地のモール、百貨店のJCペニーやメーシーズ、衣料品のギャップ傘下のオールドネイビー、アーバン・アウトフィッターズなどで客足が上向いた。

 もっとも学生の両親は、お得な商品を探し当てる術に長じた「ミレニアル世代」の割合が増加しているため、業者としてはクーポンや特別セール日の設定などを通じた熱心な販促活動は欠かせない。

 電子決済サービスのファースト・データによると、7月の新学期商品関連の売上高の伸びは2%で、昨年と2014年は1%、13年は0.2%だった。

 全米小売業協会(NRF)の年次調査では、今年の新学期商戦の総売上高は、昨年の680億ドルから758億ドルに増加する見通しだ。

 ファースト・データの調査に基づくと7月は電子機器と家電の売上高が5.5%と4年ぶりの高い伸びになった。

 オフィス・デポの広報担当者の話では、デルの「インスパイロン」などのタブレットとしても使えるノートパソコンや、学習作業の保存に利用するUSBの需要が強い。

 家電量販店のベスト・バイは、ノートパソコンやヘッドフォンから学生寮に置ける小型冷蔵庫、電子レンジに至るまで特別割引券を提供して学生の取り込みを図っている。

 JCペニーは商戦期間中の毎土曜日に、レギンスやTシャツなどの商品の値引き販売を展開。広報担当者によると、これによって売上高が押し上げられた。

 またアパレル関連では、新たな流行になっているアディダスの「スタンスミス」復刻版や、コールドショルダーのブラウスなどが売上高に貢献している。

 マクロ環境を見ると雇用は増加し、株価が上がって資産効果をもたらしつつある。それでも消費者はなおブランド名よりも価格を重視している。一部アナリストは、中間層の賃金上昇はまだ裁量的な消費拡大を促すには不十分だと警告する。

 RBCキャピタル・マーケッツのアナリスト、ブライアン・チュニック氏は調査ノートで、低価格商品を提供するオールドネイビーやディスカウント店のTJXなどが今年の新学期商戦で買い物客が一番足を向けた先だと指摘した。

(Gayathree Ganesan、Subrat Patnaik記者)

 

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