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アップル向けマリオが開く任天堂スマホ戦略

ロイター
2016年9月8日
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9月8日、米アップルの「iPhone(アイフォーン)」向け新作ゲーム「スーパーマリオラン」とともに、任天堂のスマートフォン戦略が本格始動した。写真は任天堂の宮本茂・代表取締役クリエイティブフェロー(左)とマリオ、7日サンフランシスコで撮影(2016年 ロイター/Beck Diefenbach)

[東京 8日 ロイター] - 米アップルの「iPhone(アイフォーン)」向け新作ゲーム「スーパーマリオラン」とともに、任天堂のスマートフォン戦略が本格始動した。

 株式市場では「ポケモンGO」フィーバーに続く同社株の新たな上昇相場を期待する声も出ている。しかし、満を持したスマホ市場への参入には、既存ゲーム機との棲み分けという大きな課題が残る。変化に賭けた任天堂の挑戦が新たな成長につながるかどうかは、なお見極めきれない。

「ベストシナリオに近い」

 電撃的な発表だった。世界的な人気ブランド「マリオ」がアイフォーン画面を飛び回る。任天堂の宮本茂・代表取締役クリエイティブフェローが7日、米サンフランシスコで行われた「iPhone7」の発表会場に登場。スーパーマリオランのアップル端末向け配信を明らかにし、市場に驚きが走った。

 2ヵ月前のポケモンGO人気による株価急騰局面を彷彿(ほうふつ)とさせるように、任天堂の株価は再びジャンプアップし、7日の海外市場(ADR)での急騰に続き、8日の東京市場でも一時ストップ高に迫る18.2%高となった。

 「アップルのアイフォーンという世界的に普及するモバイル端末向けに、マリオという世界的に知名度の高いキャラクターを使ったゲームを出すことは、組み合わせとしてはベストシナリオに近い」と岩井コスモ証券の川崎朝映アナリストは指摘する。

 ポケモンGOが新型の腕時計型端末「アップルウォッチ」に対応することも明らかとなり、サノヤスHDなど関連銘柄も大幅高。8日の日本株市場は全体的にさえない展開だったが、「任天堂株とその関連株が孤軍奮闘した」(国内証券ストラテジスト)格好となった。

 株価上昇を支えたのは、今回デビューするスーパーマリオランがポケモンGOと違い、任天堂とDeNAが直接手掛けたゲームという点だ。コンテンツ制作は任天堂が、サーバー関連はDeNAが担当し、収益は役割分担に応じて分配される。

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