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関西ペイントの中東攻略はなぜ「サウジから」なのか

週刊ダイヤモンド編集部
2016年9月13日
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ドバイにある関西ペイントの子会社を仕切るのは、石野博社長がスカウトしてきたパキスタン人である。スマートフォン売り場のようなショールームでは、講演会なども開かれる 写真提供:Kansai Paint Middle East FZCO

 自動車用塗料で国内1位の関西ペイントは、巨大な市場である石油などの“エネルギー”の世界に関与し始めた。どうにも畑違いの動きのように見えるが、本気度を示す海外M&Aが立て続けに起きた。

 8月30日、関西ペイントは世界2位の産油国サウジアラビアで、石油・石油化学プラントの設備に使う“防食用塗料”にノウハウを持つ現地メーカー(SIPCO社)を買収したことで、同国では初の生産設備(工場)を手に入れた。その7日前には、イタリアの塗料メーカーが保有する天然ガスのパイプラインの内面塗装技術を有償で買ったばかりだった。

 この二つのM&Aは非常に密接な関係がある。単純化すると、石油、石油化学、天然ガスを問わず、エネルギーというものは、人里離れた地域に立つ大規模プラントで製造されてから、パイプラインを通って目的地まで運ばれる──。

 関西ペイントは、SIPCO社の看板を使って、“エネルギー流通”の一角に食い込もうというのだ。SIPCO社は、原油価格の低迷で経営難に陥っていたが、もともと“奥の院”に属した供給業者である。納入先は、米エクソンモービルなどの国際資源メジャーズや、サウジアラムコなどの国営石油会社・ガス会社なのだ。

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