9月8日、中国の中小銀行が投資やシャドーバンキング(影の銀行)融資の資金を調達するため、銀行間の短期金融市場への依存を強めている。写真は光大銀行。北京で2014年12月撮影(2016年 ロイター/Kim Kyung-Hoon/File Photo)

[香港 8日 ロイター] - 中国の中小銀行が投資やシャドーバンキング(影の銀行)融資の資金を調達するため、銀行間の短期金融市場への依存を強めている。市場が不安定化すれば信用収縮を招きかねないとして、当局はより安定的な資金調達を促し始めた。

 中国外国為替取引システム(CFETS)のデータによると、今年6月までの3四半期連続で、銀行間市場の取引高で中小銀行が約半分を占めた。中国農業銀行、中国工商銀行など4大銀行の割合は20%未満で、残りはブローカーや証券会社だ。

 大手銀が主に安定的な資金源である預金を元に融資を実行しているのに対し、中小銀はここ1年で銀行間での資金調達を積極化し、それを投資のほか、リスクは高いが利ざやの大きいシャドーバンキング融資に充てている。

 これらの投融資が失敗して中小銀行が流動性危機に直面した場合、既に多額の不良債権を抱える中国の金融システム全体に余波が広がりそうだ。

 キャピタル・エコノミクス(シンガポール)の中国エコノミスト、ジュリアン・エバンスプリチャード氏は「中小銀行は現在、以前よりずっと脆弱になっているようだ。多額の資金をシャドーバンキングにつぎこんでいる」と話す。