かといって、資金は必要です。ではどうするか。
 もし、環境や社会貢献度の高い事業であれば「NPOバンク」を利用するというのはどうでしょう。

 NPOバンクとは、おもに環境にいい事業や社会貢献出くる企業、イベントに低金利で融資する非営利金融機関の総称で、現在全国各地に出きてきました。

 私たち日本人は、お金に向き合うのがヘタな民族ではないかと思ったことがあります。
 私自身もそうですが、いいことをしていればしている方ほど、お金を持つことはよくないものだと思ってしまう傾向があるように感じます。

「未来バンク」とは何か?

 しかし、どんなによいことでも、口で唱えただけでは何も変わりませんが、お金の流れ方次第で現実は変わっていきます

 そういった意味でも、「未来バンク事業組合」(以下、未来バンク)の存在はすごいと思います。
 そんなNPOバンクを最初につくったのが「未来バンク」になります。

 未来バンクは1994年に設立されました(東京都江戸川区)。
 融資をする対象は、「市民事業」「環境にいいこと」「福祉」の3つ。
 2%という低金利で貸し付けをしており、最初は7名の出資400万円からスタートしました。

 当初はすぐにつぶれると誰もが思ったそうですが、毎年出資者が増えて続け、2016年3月末現在では下記のとおりになっています。

●組合員数:494名
●出資金総額:約1億5100万円
●融資累計額:約11億5000万円
●融資残高:約6600万円

※組合員=出資者
 これまで300件以上に融資し、貸し倒れは1件もなし。10年を超えたあたりから他地域でもNPOバンクを立ち上げたいと、オファーがくるようになったそうです。

 こういった仕組みは、実は農業ととても相性がよく、先日(2016年6月26日)、私も未来バンクの総会で講演させていただきました。

 こういうNPOバンクに出資する人たちは、環境へ意識の高い人が多く、農業への関心も高いので、業種としてはハードルが低い。また、融資を受ける際には役員の経理士などプロから経営のアドバイスももらえたりしますし、融資を受けておきながら組合員(出資者)の方への広報にもつながります。