フィッティングの“基準”を上げる大胆な試み

 同社がノウハウを惜しみなく投下したという「engage」だが、なぜ完全無料なのか。採用サイトの作成、応募者管理からスカウトまでが無料で、応募や採用成功での成功報酬も一切発生しない。では、エン・ジャパンにとってどのようなメリットがあるのか。

 「無料で提供する目的は、『engage』を通して、より多くの企業と関係性を作ること。 『engage』で採用の効果を知っていただければ、本格的な採用となったときに、当社にも必ずお声掛けがあるはず。そこからさまざまなサービスにつなげていけると考えています例えばスカウト機能にしても、利用していただいて初めて価値が分かる。その意味で、当社のサービスを使っていただくための“入口”となることを期待しているのです」(鈴木社長)

 少子高齢化が進む中、各企業は人材不足に悩んでいる。単に採用人数を確保するだけではなく、採用した人材が定着し活躍し続けてもらうことが、重要な経営課題となっている。エン・ジャパンの「入社後活躍」の価値観が、まさに時代にマッチしてきたのだ。

 リリース後の反響は大きく、既にサービスを導入してサイトを作成している企業も多いという。同社が目標としているのは、今期中の1万社の利用。フィッティングの“基準”を上げる大胆な試みだけに、求職者や求人企業から大きな注目を集めている。

「engage(エンゲージ)」はコチラ⇒https://en-gage.net/