【Day 2】
行ったことのない近場を訪れる

身体を休めたら、次は脳を休めていきます。まずは前述の「毎日すること」などをしながら、好きなように過ごしてみてください。

[朝]朝は早めに起きます(前日、身体を休めて早めに寝ていれば、自然と早く目が覚めます)。朝日を浴びながら、外の空気に触れましょう。ムーブメント瞑想をします。肩こりなどにも効果があります。

[日中]それほど遠くない場所で、行ったことがないエリアがあれば、出かけてみましょう。行ったことがある場所に行くにしても、普段通ったことがない道順をたどってみたりします。それ以外は、目的地だけを決めて、あとは流れに身を任せるといいでしょう。

自動車や自転車を運転するにしても、歩いて移動するにしても、最中にムーブメント瞑想をやってみましょう。ヨガやストレッチなどのゆるい運動をするときには、YouTubeなどでコンテンツを探してもいいでしょう。

【Day 3】
人とのつながりを確認する

ハーフ・レイジー・デーです。休むことに一所懸命になっていませんか?焚き火が燃え続けるためには、薪木のあいだの空間が大切です。つい力が入りすぎていないか、気をつけましょう。

[朝]マインドフルネス呼吸法を10分だけやりましょう。

[日中]人とのつながりを確認する機会をつくりましょう。友人や家族と顔を合わせて、笑いながら食事をするのが理想的です。また、他人に対して愛情や感謝を示す行動を意識しましょう。たとえば、「感謝のメッセージカードを渡す」「花を贈る」「ボランティア活動をする」など。もちろん、それに対して他人がどういうリアクションをするかはわかりませんが、そうした行動自体に意味があります。故郷の人や古い知人に連絡を取ってみるのもおすすめです。

【Day 4】
欲求を解放するワイルド・デー

自分の欲求・欲望を思う存分に解放する日にします。それまではなるべく欲求をうまくコントロールして、この日まで「充電」しておきましょう。期待感には人の気分を整え、うつなどを改善する効果があります。

[朝]10分のマインドフルネス呼吸法を終えたら、生理的な欲求(食欲や性欲)や物欲をマインドフルに見つめてください。つまり、そのような欲求を成立させている条件や、それを満たすことで生じる個人的・社会的な結果について考えます。ポジティブ心理学によると、物質的な満足は人間の幸せのわずかな部分を構成するのみで、6ヵ月もすると効果は減衰していきます。

[日中]自分の願望をはじけさせてください。「ショッピングに行く」「おいしいものを食べたいだけ食べる」など。あらかじめ時間・お金に制限を設けておくと、あとで後悔するのを防げます。

[夜]このあたりから日常のこと、仕事のことが頭にちらつきはじめるかもしれません。エクアニミティ瞑想(詳しくは書籍を参照)をして、心の平静を保ちましょう。また、仕事のことを積極的に考えるのであれば、「何を実現したくて仕事をしているのか?(ディープニーズ)」を改めて見つめ直す時間をつくります。眠る前には「感謝のメッタ」をして、いまの自分が感謝できることを10個あげてみましょう。