ダイヤモンド社のビジネス情報サイト

世界の債券市場、変わる「潮目」 変動増幅の懸念も

ロイター
2016年9月16日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage
9月15日、世界の国債市場が、不安定化している。日米欧の金融政策が転換点を迎えているのと見方が台頭。短期筋だけでなく、長期投資家も、これまでの長期金利低下が止まり、反転するのではないかと「潮目」の変化を感じ取り始めている。写真はワシントンの米連邦準備理事会(FRB)の建物。2914年10月撮影(2016年 ロイター/Gary Cameron)

[東京 15日 ロイター] - 世界の国債市場が、不安定化している。日米欧の金融政策が転換点を迎えているのと見方が台頭。短期筋だけでなく、長期投資家も、これまでの長期金利低下が止まり、反転するのではないかと「潮目」の変化を感じ取り始めている。

 リーマン・ショック以降、形成されてきた膨大なロングポジションが、市場流動性の低下する中で巻き戻されれば、売りを吸収できず、価格変動が増幅するとの懸念が広がっている。

フラットニングに到達感か

 米10年国債利回りは13日、一時1.7520%と3ヵ月ぶりの高水準に達した。過去1週間で23ベーシスポイント(bp)の急上昇だ。主因は投機筋によるフラットニングポジションの巻き戻しと、スティープニングの仕掛け売りとみられている。

 「どこの債券市場でも、金融政策をテコにしたカーブ・フラットニングに到達感が出始めている」と、三菱UFJリサーチ&コンサルティング・主席研究員の廉了氏はみる。

 長期金利がこれ以上は下がらないという受け止め方が広がった場合、グローバルな債券市場の流動性低下や、債券取引におけるシステム売買の浸透で、長期金利の上昇テンポに加速感が出てくる可能性があるという。

 米連邦準備理事会(FRB)は2回目の利上げを模索、欧州中央銀行(ECB)は財政政策の重要性を強調し始めている。日銀はイールドカーブのスティープニングを検討しているとの見方が市場では多い。中央銀行が認めない金融緩和の「限界」を市場は見始めている。

 米資産運用会社・ダブルライン・キャピタルを率いる著名投資家ジェフリー・ガンドラック氏は、13日の講演で「私がこれまで35年運用の世界にいて学んだのは、マーケットに『絶対』はない、ということ。『金利は永遠に低いままで絶対上がらない』などと言われるが、それはつまり、金利上昇が現実に起きつつあると考えるべきなのだ」と話した。

1
nextpage
関連記事
スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事


ロイター発 World&Business

ロイター提供、日本と世界の最新ニュースをお届けします。

「ロイター発 World&Business」

⇒バックナンバー一覧