どこまでシンプルに話す?

 米国在住30年、20年以上にわたって国際ビジネスを展開してきた『ロジカルイングリッシュ』の著者が説明する「伝わる英語」には説得力があります。本書では基本例文50が、それぞれ平均7つのバリエーションと共に紹介されています。

 例えば、打ち合わせの相手に緊急の要件があると伝言が入った時。相手の方はあなたに遠慮するかもしれません。そんな時は"You should go now."(今、行ったほうがいい)。そう伝えると、相手の方もその場を離れやすくなります。

 誰かと話をしている時、話の要点や質問の意図がわからなくなった時は"I don't understand."(わかりません)。アイデアを発言したい時は"I have an idea."(こんなアイデアもあります)など、一見「こんなにシンプルでいいの?」と思われるかもしれません。これらは本当にビジネスの現場で使われている表現なのです。

 今日からすぐに使えるシンプル表現をマスターしたら、応用例文250にもぜひ挑戦してみてください。この本1冊だけでも、「伝わる英語」がつくことは間違いありません

 ビジネスパーソンに必要な英語を30日で習得するというテーマで、今回は英語で伝える力を高めるための上級編をお伝えしました。次回はどうすれば一流の英語を身につけられるかというお話を、お伝えしたいと思います。

*次回は10月4日の公開です。