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二つの動作を同時にできますか?
パーキンソン病治療の最前線

監修 藤本健一(自治医科大学内科学講座神経内科学部門准教授)

井手ゆきえ [医学ライター],-週刊ダイヤモンド編集部-
【第20回】

パーキンソン病は、脳の神経伝達物質の一つであるドパミン不足が原因の病気。運動機能に障害が生じ、力を抜いたときに手足が震えたり、二つの動作が同時にできなくなる。この数十年で治療法が飛躍的に進歩したため、症状をコントロールしながら自立した生活を送れるようになってきた。

 役員就任と時期を同じくして、パーキンソン病と診断されたTさん(52歳)。今後10年、なんとしても症状を抑えたいと願い、手術を選択した──。

 パーキンソン病は、脳の神経伝達物質の一つであるドパミン不足が原因の病気。運動機能に障害が生じ、力を抜いたときに手足が震えるなどの症状が現れる。また、二つの動作が同時にできなくなるので、もし右手で「お星さまキラキラ」をしながら、左手は膝上でリズムを刻めるなら、パーキンソン病の可能性は低い。

 脳内のドパミンは20歳頃にピークを迎え、健常人でも年齢とともに合成量が低下する。そして、ピーク時の20%を割り込むとパーキンソン症状が現れる。誰でも年をとるとドパミン不足で動作がぎこちなくなるわけだ。ところが、パーキンソン病では50代や60代でこの20%ラインを割ってしまう。原因は依然、不明のままだ。ただ、この数十年で治療法が飛躍的に進歩したため、症状をコントロールしながら、自立した生活をまっとうできるようになってきた。

 治療の中心は薬物で、ドパミンの原材料を補うレボドパや、ドパミンの神経伝達を代行するドパミン作動薬(DA)が使われる。

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井手ゆきえ [医学ライター]

医学ライター。NPO法人日本医学ジャーナリスト協会正会員。証券、IT関連の業界紙編集記者を経て、なぜか医学、生命科学分野に魅せられ、ここを安住の地と定める。ナラティブ(物語)とサイエンスの融合をこころざし、2006年よりフリーランス。一般向けにネット媒体、週刊/月刊誌、そのほか医療者向け媒体にて執筆中。生命体の秩序だった静謐さにくらべ人間は埒もないと嘆息しつつ、ひまさえあれば、医学雑誌と時代小説に読み耽っている。

 

週刊ダイヤモンド編集部


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