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東京→地方→海外の移動型ファブレスで
アイディア勝負のファッション雑貨を生産
トランザクション社長 石川 諭

週刊ダイヤモンド編集部
【第132回】 2010年12月3日
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トランザクション社長 石川 諭
Photo by Toshiaki Usami

ここに一見なんの変哲もない4色ボールペンがある。ところが、色は赤、青、黒の3色しかない。黒がボール径1ミリメートルと0.7ミリメートルの2本あるためだ。

 「緑色って使わないでしょ」。この4色、いや3色4用途ボールペンを開発したトランザクション社長の石川諭はさらりと言う。一般的な4色ボールペンは350円以上するが、同社の商品は78円と破格の安さ。年間400万本を売るヒット商品だ。

 ほかにも風呂で使え、しかも置き方によって、時計、温度計と異なる使い方ができる「4WAYバスクロック」や、五角形の「合格鉛筆」など、同社の商品はちょっと変わったデザインや、あったら便利という“変わり種”が多い。

 次々にアイディアが飛び出すのは、石川自身が「面倒くさがり屋なので、あったら便利だなと思いつく。もうクセになっている」からだ。

 これまでに開発した商品は、OEM(相手先ブランド製品の受注生産)を含めて1万アイテムを超える。

創業25期で赤字は最初の1期だけ
身軽で堅実な経営

 トランザクションの設立は1987年のこと。

 当時の雑貨はデザイン性に乏しかった。そこで、「流行を取り入れたおしゃれな雑貨を作ろう」と、勤めていたアパレル企業を退社して会社を設立した。石川が25歳のときである。

 まずは、大手企業のノベルティ商品などの生産を請け負うOEMから始めた。

 東京の墨田区や江戸川区にある町工場に、自分の企画やデザインを持ち込み製造を委託した。町工場は電話帳で探したり、クルマで街中を走り回り看板を見つけては飛び込んだ。「モノづくりは下町の工場で学んだ」と振り返る。

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