ダイヤモンド社のビジネス情報サイト

熱狂なきクリントン支持、まばらな看板が語る危うさ

ロイター
2016年9月27日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage
9月25日、全米各地のリベラル派が住む家の芝生や窓辺と同様に、11月8日の大統領選が間近に迫るなか、ニューヨーク市ブルックリン近隣住区コブルヒルの大半でも、クリントン支持の看板は掲げられていない。写真は、クリントン氏を応援する看板。同市で23日撮影(2016年 ロイター/Brendan McDermid)

[ニューヨーク 25日 ロイター] - 米民主党支持者が多い地区として知られるニューヨーク市ブルックリン近隣住区のコブルヒル──。ここに住む有権者は、米大統領選で民主党のヒラリー・クリントン候補に一票を投じることが予想される。ただし、彼らが支持を宣伝すると期待してはいけない。

 全米各地のリベラル派が住む家の芝生や窓辺と同様に、11月8日の大統領選が間近に迫るなか、コブルヒルの大半でも、クリントン支持の看板は掲げられていない。2012年と2008年の大統領選で、オバマ大統領が旋風を巻き起こしたのとは全く対照的だ。当時は「希望」や「前へ」といった看板を至るところで目にした。

 クリントン氏を応援する看板の不在は、同氏が左寄りの有権者から熱意を引き出すのに苦労している表れであり、世論調査の結果にもその課題が浮かび上がっている。有権者が当日投票所に足を運ばなければ、同氏を苦しめることになりかねない。

 ロイター/イプソスが23日公表した米大統領選の世論調査によると、クリントン氏の支持率は41%となり、共和党のドナルド・トランプ候補の37%を4ポイントリードしている。

 しかし同調査では、4年前にオバマ大統領が2期目を目指したときよりも、今回の大統領選におけるクリントン氏に対する風当たりの強いことが示されている。

 民主党支持者のうち、クリントン氏を好感する割合は78%で、これは2012年米大統領選で同時期に調査されたオバマ氏の89%を下回っている。無党派層の場合、クリントン氏の好感度は28%にとどまる一方、オバマ氏のそれは47%だった。

 ブルックリンにあるクリントン氏の選挙本部から1.5キロほど離れた場所に住むソーシャルワーカーのナンシー・キメル・ビオラさん(63)さんは、自宅の正面玄関にまだ「バーニー2016」のステッカーを貼っている。民主党候補指名を争ったバーニー・サンダース上院議員を支持していたときの名残である。ビオラさんはクリントン氏に投票するつもりだが、「心からではない」と打ち明けた。

 「彼女に投票しなければ。トランプが大統領なんて怖すぎる」

 民主党の支持基盤であるコロラド州デンバーのパークヒルの住民は、地元の都市計画問題については庭に看板を出しているが、大統領選に関して看板を出している人はほとんどいない。

次のページ>> 嫌々ながら支持
1
nextpage
関連記事
スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事


ロイター発 World&Business

ロイター提供、日本と世界の最新ニュースをお届けします。

「ロイター発 World&Business」

⇒バックナンバー一覧