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株式市場透視眼鏡

PERのみの基準の投資より有用なPER&Fスコア投資

吉野貴晶
2010年12月6日
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 新年に当たり、どういう観点で銘柄を選べばよいか。足元、将来の過剰流動性に期待したいが、テーマが見つけにくい場面だ。こうした状況では、投資尺度など本来の株式投資の魅力をよりどころとした銘柄選別が重要だろう。

 それでは具体的にどんな投資尺度に注目すべきか。新年はPER(株価収益率。株価÷1株当たりの予想純利益)に注目したい。足元であれば、10倍程度までは割安の目安となろう。過去を振り返ると、景気や業績が順調な拡大を見せる局面はPERで選んだ銘柄のパフォーマンスが他の指標と比べて特によくなる傾向がある。

 これには三つの理由がある。第1に、業績が順調に拡大する場面では、PERの算出ベースとなる1株当たりの純利益の予想が容易になり、PERの指標としての信頼性が高まるからだ。2008年秋のリーマンショックのときを振り返ると、当時、業績の落ち込みの予測が難しく、PERは投資指標としての機能が失われた。第2に業績拡大場面ではPERが保守的な投資尺度となることがあるからだ。将来、業績が上方修正されれば、少なくとも足元のPERよりも割安な数値となる。保守的な指標であれば、投資家も安心して利用できる。第3に、投資家が業績の方向性に注目を集める場面では、業績をベースとした指標の有効性が高まるからだ。

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