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ウーバー、胃袋ターゲットに日本開拓 苦戦の配車事業に次の一手

ロイター
2016年9月28日
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9月28日、配車アプリ大手の米ウーバーテクノロジーズは提携したレストランの料理を運ぶ「ウーバーイーツ」を東京でも29日から始める。写真は都内の発表会で撮影(2016年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 28日 ロイター] - 配車アプリ大手の米ウーバーテクノロジーは提携したレストランの料理を運ぶ「ウーバーイーツ」を東京でも29日から始める。米国など海外で展開している配車サービスは、日本では規制が厳しい上にタクシー業界などからの反発も強く、運用は当面望めない。

 すでに海外33都市で提供している新サービスを足掛かりとして、ウーバーブランドを浸透させることができるのか注目が集まる。

ドライバー集めに期待

 自動車調査会社カノラマジャパンのアナリスト、宮尾健氏は、日本での配車サービスの本格展開には「まだ時間がかかる」と予測。その上でウーバーイーツの開始は「配車サービスにとっても非常に大きな一歩」で、ウーバーの認知度向上につながると指摘する。料理は自転車か125cc以下の原付きバイクで配達するが、人であれ物であれ「何かを運ぶ」サービスを円滑に運営するには登録ドライバー数を増やしておく必要があり、ウーバーイーツはドライバー集めの「布石になる」とみる。

 ウーバーは今年8月、最大市場の中国での自力開拓を断念し、同業で中国最大手の滴滴出行に中国事業を売却したばかり。東南アジアでは同業のグラブタクシーなどと激しいシェア争いを繰り広げている。

 米調査会社アルティメーター・グループのアナリスト、ブライアン・ソリス氏は、配車サービスでは競合他社も進出していない日本は「ウーバーにとって重要なマーケット。日本で成功できればアジアでも勢いづく」と分析する。

 ウーバーの主力は、個人が自家用車で空き時間に他人を乗せてタクシーのように稼ぎ、顧客がアプリで配車を依頼するサービス。運送できる人と移動したい人をマッチングさせるシステムをアプリで提供する。空いた時間に運転手になって稼げることなどが特徴。事前登録したクレジットカードで決済すれば、車内で料金支払う手間が省ける。身元が確かな運転手と乗客がお互い評価する仕組みがあるため、乗車時の安全性や質の向上も期待されている。

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