名言の銀メダルは、道下美里選手(マラソン パラリンピック視覚障害)

「辛い時は一緒に走ってくれた仲間の顔を、ひとり一人思い出したら、1キロがあっという間に感じた」

 どのアスリートにも応援してくれる仲間がいます。その中でも視覚障害のある道下さんが「仲間の顔を思い出した」というのは、感慨深いものがあります。20台半ばで視力を失った彼女。

 思い出した人には家族や友人、練習に伴走してもらった人もいるでしょう。きっとたくさんの方々といっしょに42.195キロを走り抜いたのだろうな、と感じました。

 視覚障害がありながら、「顔を思い出す」ということ。「1キロ」という長い道のりを「あっという間」と正反対なコトバの連続技。聞いている人の心を、ブルブル震わせる名言でした。(ギャップ法)