住宅ローン借り換え比較ランキング[2017年]
2017年6月15日公開(2017年6月29日更新)
ザイ・オンライン編集部

住宅ローン金利の最新動向チェック【2016年10月】
35年固定は、多くの金融機関が金利を上げる中、
金利を引き下げた三菱UFJ信託銀行がトップに!

 2016年10月の住宅ローンの金利は、9月に続き、10年超の長い固定金利が上昇基調となりました。ただし、そうした状況でも果敢に切り下げる金融機関があり、35年固定金利ではトップが交代しました。果たして、今後の金利動向はどうなるのでしょうか。(住宅ローンアドバイザー 淡河範明)

10年国債の金利上昇を受けて
9月に続いて長期金利がやや上昇

 住宅ローン金利は、8月から9月にかけて10年国債の金利が上昇したことを受けて、長期の固定金利を中心にやや上昇しました。今後も全般的にこの上昇傾向が続くかどうかは、9月に日本銀行が導入を発表した「長短金利操作(イールドカーブ・コントロール)」の結果次第です。日本銀行は、短期金利はマイナス金利を維持し、下がりすぎていた長期金利は10年国債金利がゼロ%程度で推移するようにすると明示していることから、長期金利を中心として住宅ローンの金利水準が若干、上昇していくはずです。

変動金利は上位の顔ぶれも変わらず
表面金利1位の新生銀行には注意

 9月に続き、変動金利はほとんどの金融機関が金利を変更していません。

 10月も表面金利が最も低いのは新生銀行ですが、新規借入と借り換えで金利を変えてきました。9月までは、新規借入・借り換えともに0.4%でしたが、10月からはキャンペーンが適用される新規借入は0.4%のままで、キャンペーンが適用されない借り換えは0.45%に上げました。

 新生銀行は金利や商品体系が他社と大きく違うので、他社への波及があるとは考えにくいですが、興味深い変化です。

 表面金利の第2位は、「ARUHIフリーダム」でした。多くの金融機関が金利水準を変更していない中で0.1%金利を引き下げ、0.454%としました。ただし、ARUHIフリーダムは最初に支払う手数料が「融資額×3.24%」と高く、コストを含めて計算した実質金利では1.342%と高くなります。紛らわしいのは、ARUHIは下表の実質金利ランキングで2位の「MR.住宅ローンREAL」という商品も提供しており、表面金利は0.497%と若干高いのですが、手数料は「融資額×2.16%」と安いため、結果として実質金利は「MR.住宅ローンREAL」のほうが低くなっています。

 このように、表面金利1位の新生銀行、2位のARUHIの「ARUHIフリーダム」は、実質金利でみると金利が大きく上昇するタイプの商品なので、注意が必要です。

 下表は、10月の「変動金利」住宅ローン金利ランキングです。新規借入も、借り換えについても、1〜2位は同じ顔ぶれでした。

 

【2016年10月最新版】競争が激しく、過去最低水準!
◆「変動金利」住宅ローン金利ランキング(借り換え)
※借入金額3000万円、借入期間35年、団信加入で計算(詳細な条件は表組の下に記載)
順位 実質金利
(費用等含む)
表面金利
(費用等除く)
保証料
(税込)
事務手数料
(税込)
1位 ◆楽天銀行 <変動金利(固定特約付き)変動金利>
0.574% 0.510% 0円 32.4万円
2位 ◆ARUHI <MR.住宅ローンREAL 変動金利>
⇒公式サイトはこちら!
0.626% 0.497% 0円 借入額×2.16%
2位 ◆じぶん銀行 <全期間引下げプラン 変動金利>
0.626% 0.497% 0円 借入額×2.16%
2位 住信SBIネット銀行 <当初引下げプラン 変動金利>
0.626% 0.497% 0円 借入額×2.16%
※表面金利が1位の住宅ローン(変動金利)

◆新生銀行 <変動金利(半年型)タイプ キャンペーン>
⇒公式サイトはこちら!
実質金利14位
0.945%
表面金利1位
0.450%
0円 10.8万円
>>「変動」住宅ローン金利ランキングはこちら!

5年固定は、表面金利で三菱UFJ信託銀行がトップに
じぶん銀行や新生銀行はわずかに引き上げ

 5年固定も、あまり変化はないのですが、一部の金融機関が金利を引き下げています。

 5年固定は、9月まで信託銀行同士の戦いでしたが、三菱UFJ信託銀行が頭一つ抜け出して表面金利を引き下げました。とはいえ、わずか0.02%の引き下げなので、相変わらずデッドヒートが続いているといってよいでしょう。

 また、じぶん銀行や新生銀行はほんのわずかですが表面金利を引き上げました。5年固定は、短期でもなく、長期ともいいがたい期間であり、各金融機関も悩みながら金利設定をしているのでしょう。

 下表は、9月の「5年固定」住宅ローン金利ランキングです。新規借入も、借り換えについても、1〜3位は同じ顔ぶれでした。

 

【2016年10月最新版】変動か10年固定を選ぶべき?
◆「5年固定」住宅ローン金利ランキング(借り換え)
※借入金額3000万円、借り入れ期間35年、団信加入で計算(詳細な条件は表組の下に記載)
順位 実質金利
(費用等含む)
表面金利
(費用等除く)
保証料
(税込)
事務手数料
(税込)
1位 ◆楽天銀行 <変動金利(固定特約付き)5年固定>
0.653% 0.799% 0円 32.4万円
2位 ◆みずほ銀行 <最後まで変わらずおトク!(ネット) 5年固定>
0.751% 0.675% 借入額×2.06% ※1 3.24万円
3位 ◆イオン銀行 <金利プラン(定率型)5年固定>
⇒公式サイトはこちら!
0.763% 0.800% 0円 借入額×2.16%
※表面金利が1位の住宅ローン(5年固定)

三菱UFJ信託銀行 <当初固定期間引下型 5年固定>
実質金利4位(新規)
0.797%
表面金利1位
0.380%
借入額×2.06% ※1 3.24万円

10年固定は、トップの顔ぶれは変わらないが、
金利を上げる銀行も、下げる銀行もあり、混乱模様

 10年固定は最も注目される固定期間ですが、10月は意外にもトップの交代はなく、金利も大きく変わりませんでした。また、金利を下げる金融機関もあれば、上げる金融機関もあり、方向性の見えない混乱した印象を受けました。

 10月に表面金利を上げた金融機関は、ソニー銀行、新生銀行、楽天銀行。これは、10年国債の金利が8月から9月にかけて上昇をしているため、まっとうな判断であるといえます。逆に表面金利を下げたのは、三菱UFJ信託銀行、住信SBIネット銀行でした。

 他のほとんどの金融機関は金利を変化させていません。つまり、10年国債の金利が上昇したにもかかわらず、10年固定の金利を追随して上げることはしない、という大胆な決断を下しているのです。

 では、三菱UFJ信託銀行、住信SBIネット銀行が積極的だったかといえば、そうではないと考えます。というのも、10年固定金利で最も低い金利となるほどの引き下げをしていないからです。

 むしろ、低い金利をそのままにしたみずほ銀行やりそな銀行は、これ以上ないくらい弾き金利を提示しているので、不退転の決意をもってその水準にとどまっているのではないか、と思わせます。特に、りそな銀行の「WEB限定借換ローン」は、強い意志を感じる金利設定で、是非、検討の対象に加えてほしいです(下の「10年固定」住宅ローン金利ランキング(借り換え)参照)。(9月の「10年固定」住宅ローン金利ランキング(新規借入)はこちら)

 

【2016年10月最新版】競争激化で5年固定よりも金利が低い商品も!
◆「10年固定」住宅ローン金利ランキング(借り換え)
※借入金額3000万円、借り入れ期間35年、団信加入で計算(詳細な条件は表組の下に記載)
順位 実質金利
(費用等含む)
表面金利
(費用等除く)
保証料
(税込)
事務手数料
(税込)
1位 ◆りそな銀行 <WEB限定借換ローン(当初型)10年固定>
0.645% 0.450% 0円 借入額×2.16%+3.24万円
2位 ◆みずほ銀行 <最後まで変わらずおトク!(ネット) 10年固定>
0.768% 0.675% 借入額×2.06% ※1 借入額×2.16%
3位 ◆楽天銀行 <変動金利(固定特約付き)10年固定>
0.814% 0.984% 借入額×2.06% ※1 3.24万円
※表面金利が1位の住宅ローン(10年固定)

◆三井住友信託銀行 <当初期間金利引下げ 10年固定>

0.891%
表面金利同率1位
0.450%
借入額×2.06% ※1 3.24万円
>>「10年固定」住宅ローン金利ランキング(借り換え)はこちら!

35年固定は、多くの金融機関が金利を上げる中、
三菱UFJ信託銀行とみずほ銀行が切り下げを断行

 10月は9月に続いて、10年超の長い固定金利のゾーンに大きな動きがありました。半官半民の「フラット35」をはじめ、多くの金融機関が金利をやや上げた中、三菱UFJ信託銀行とみずほ銀行は金利を下げました。

 10年国債の金利上昇を受け、「フラット35」は金利を0.04%上昇、ソニー銀行は0.151%上昇させました。

 そうした状況で、三菱UFJ信託銀行とみずほ銀行は金利を切り下げるという決断をしました。それにより、実質金利でとうとうトップの交代が実現し、三菱UFJ信託銀行が第1位、みずほ銀行が第2位となったのです。

 超長期固定については、従来から実質金利が低いソニー銀行、今年になって金利を引き下げ続けている三菱東京UFJ銀行の“2強状態”が続いていましたが、そこへ三菱UFJ信託とみずほ銀行が参戦してきたのは、画期的なことだと考えます。

 他の金融機関が超長期金利に参戦してくれば、より金利が引き下がる可能性も期待できるため、今後が楽しみです。

 下表は上位の顔ぶれが変わった10月の「35年固定」住宅ローンランキング(借り換え)です。(10月の「35年固定」住宅ローン金利ランキング(新規借入)はこちら)

 

【2016年10月最新版】低金利の今が、長期金利への借り換えチャンス!
◆「35年固定」住宅ローン金利ランキング(借り換え)
※借入金額3000万円、借り入れ期間35年、団信加入で計算(詳細な条件は表組の下に記載)
順位 実質金利
(費用等含む)
表面金利
(費用等除く)
保証料
(税込)
事務手数料
(税込)
1位 ◆三菱UFJ信託銀行 <全期間固定型 35年固定>
1.154% 1.020% 借入額×2.06% ※1 3.24万円
2位 ◆みずほ銀行 <全期間固定プラン ネット 35年固定>
1.204% 1.070% 0円 借入額×1.026%
3位 ◆ソニー銀行 <住宅ローン 20年超>
1.260% 1.251% 0円 4.32万円
>>「35年固定」住宅ローン金利(借り換え)ランキングはこちら!
※実質金利は、借入金額3000万円、借り入れ期間35年、団信加入、元利均等返済、ボーナス払いなし、最優遇金利を適用として、実質金利を計算。固定期間終了後は変動金利を選択(現在の水準が継続と仮定)。実質金利の計算法はこちら諸費用は、事務手数料等、保証料、団体信用生命保険料(フラット35のみ対象。融資残高×0.358%を毎年支払う)とする。主要15金融機関の主な商品を対象とし、ランキングに掲載するのは各金融機関の商品の中で最も実質金利が低い商品のみとする。ホームローンドクター代表の淡河範明氏の協力で作成。※1 返済期間35年の場合

※前月の金利動向
【9月の金利動向】10年固定金利、35年固定金利を中心にやや上昇、はこちら>>
※翌月の金利動向
【11月の金利動向】35年固定は、みずほ銀行が同率トップに浮上、はこちら>>

住宅ローンおすすめ比較

【イオン銀行の住宅ローン】
契約後5年間イオンの買い物が5%オフ、定期
預金の金利優遇など特典多数!関連記事はこちら

イオン銀行の住宅ローン公式サイトはこちら!

がんと診断されると住宅ローン残高が半分!
「じぶん銀行」がお得⇒関連記事はこちら

「じぶん銀行」の住宅ローンはこちら

 

Special topics pr

ZAiオンラインPickUP
[クレジットカード・オブ・ザ・イヤー2017]2人の専門家が最優秀クレジットカードを決定! 2017年版、クレジットカードのおすすめはコレ! おすすめ!ネット証券を徹底比較!おすすめネット証券のポイント付き その 【株主優待】最新の株主優待情報更新中! アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードは、 本当は“ゴールド”ではなく“プラチナ”だった!? 日本初のゴールドカードの最高水準の付帯特典とは?
ランキング
1カ月
1週間
24時間
じぶん銀行住宅ローン 「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」付帯サービスはプラチナカード顔負け!最強ゴールドカード 実力を徹底検証 アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード
ダイヤモンド・ザイ最新号のご案内
ダイヤモンド・ザイ最新号好評発売中!


 

9月号7月21日発売
定価730円(税込)
◆購入はコチラ!

Amazonで「ダイヤモンド・ザイ」最新号をご購入の場合はコチラ!楽天で「ダイヤモンド・ザイ」最新号をご購入の場合はコチラ!


【攻め&守りの高配当株&株主優待ベスト117】
攻めと守りで儲かる高配当株」の投資法
今が買い高配当株52銘柄を大公開
高配当株億を作った個人投資家のワザ
・27%超も!「株主優待」目的別ベスト117
・「優待+配当」の合計利回りランキング
確定拠出年金読者損益リアル白書
・17年上半期の投信上昇率ランキング
4年ぶりの買い場高利回りJリート
LINEなど5大ポイントの貯める&使うテク
定年後の5年間でトクする働き方
東芝など不祥事株の売り・買い診断
・東証1部昇格期待株を先回りで狙え!
不足する高齢者施設の問題点とは?

「ダイヤモンド・ザイ」の定期購読をされる方はコチラ!

>>「最新号蔵出し記事」はこちら!

>>【お詫びと訂正】ダイヤモンド・ザイはコチラ

Apple Pay対応のクレジットカードで選ぶ! Apple Payに登録して得する高還元率カードはコレ! 堀江貴文や橘玲など人気の著者のメルマガ配信開始! クレジットカードに関するクチコミ情報大募集中!