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タカタ支援候補の米KSS、日系と取引拡大・買収を模索

ロイター
2016年10月5日
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10月5日、キー・セイフティー・システムズのジェイソン・ルオ最高経営責任者は東京都内でのインタビューに応じ、「日本でM&Aの機会を模索している」と語ったほか、日系企業向け売上高を2020年までに現状の倍に増やしたい考えを示した。ロイターの取材で同社は、エアバッグ欠陥問題で経営悪化が懸念されるタカタの支援に名乗りを上げている5陣営のうちの1陣営。写真は都内で昨年11月撮影(2016年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 5日 ロイター] - エアバッグなどを手掛ける米自動車安全部品メーカー、キー・セイフティー・システムズ(KSS)のジェイソン・ルオ最高経営責任者(CEO)は5日、東京都内でのインタビューに応じ、「日本でM&A(合併・買収)の機会を模索している」と語ったほか、日系企業向け売上高を2020年までに現状の倍に増やしたい考えを示した。

 ロイターの取材では、KSSはエアバッグ欠陥問題で経営悪化が懸念されるタカタの支援に名乗りを上げている5陣営のうちの1陣営。ルオCEOは、タカタに関する直接的な言及は避けたが、タカタ買収を日系自動車メーカーとの取引拡大の好機にしたい意向をのぞかせた。

 KSSは独フォルクスワーゲンや米フォード・モーターなどとの取引が多い。日本ではスズキやいすゞ自動車などを顧客に持つが、日系メーカー向け取引は売上高の5%程度にすぎないため、ルオCEOは「2020年までに約10%に伸ばしたい」と述べた。同社は20年に売上高30億ドルを目指している。

 タカタはエアバッグを膨らませるインフレーター(ガス発生装置)と呼ばれる部品の欠陥が問題になっている。KSSもインフレ―ターを手掛けるが、同社は「エアバッグモジュール全体のシステムに注力する」とCEOは強調した。日本では浜松に営業拠点、横浜には研究開発施設を構えているが、向こう3―5年で国内にエアバッグ工場を設置することも検討するという。

 KSSの売上高の約56%を占めるのがエアバッグ事業で、ステアリングホイール事業が約25%、シートベルト事業が約15%となっており、この比率を変える方針はないとしている。

 本社をミシガン州に構えるKSSは1916年に設立、今年で創業100年を迎えた。15年の売上高は約16億ドル(約1600億円)だった。欧米アジア14ヵ国に拠点を持つ。今年6月には中国の自動車部品メーカー、寧波均勝電子に買収されたが、取締役会や経営陣などは独立性を維持しているという。

(白木真紀、田実直美)

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