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部下が育つ叱り方
【第5回】 2010年12月10日
著者・コラム紹介バックナンバー
本間正人 [成人教育学博士]

いざ「部下を叱る」場面での基本的な心得【前編】

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叱るための基本的な心得

 これまでは、「叱る」と「怒る」ことの違いについて、理解を深めてきました。しかし、職場などで実際に部下を叱る場面になったとき、どのような言葉を使ったり、どのような態度をとったらよいか、すぐには思いつかないものです。

 ここでは、いくつかの例をあげながら、「叱る」ということの基本的な心得、考え方について説明します。一人ひとりの置かれた環境によって、接し方は異なりますので、自分なりの方法にアレンジしながら活用してください。

心得1 相手を責めない

 部下がミスをしたとき、つい現状を批判したり、相手を責めてしまいがちです。もちろん、ミスをしたことに気づいていない相手に対して、ミスを指摘するのは大切ですが、責めても相手の行動の改善にはつながりません。むしろ、責めることで相手の心をかたくなにしてしまい、逆効果になる場合が少なくありません。

 また、上司自身もミスをする場合もあるでしょうから、責められている側からすれば、「あなただってミスしたじゃないですか」「遅刻したじゃないですか」「このあいだ、トラブルがあったじゃないですか」と、反発心を生んでしまうこともあります。

 人間であれば、誰でもミスはするものです。どうしてミスばかりするのかと批判をするよりも、誰でもミスはあるものだということを前提にして、相手に対する希望や期待を伝えるほうが、より前向きに問題解決に取り組むことができるでしょう。実際、相手の受け止め方や姿勢も変わってくるはずです。

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本間正人 [成人教育学博士]

1959年東京生まれ。東京大学文学部社会学科卒業後、松下政経塾で松下幸之助の経営哲学を学ぶ。卒塾後、ミネソタ大学大学院修了(成人教育学博士、 Ph.D.)。ミネソタ州政府貿易局日本室長、松下政経塾研究部門責任者などを歴任し、現在、NPO法人学習学協会代表理事、帝塚山学院大学客員教授、NPOハロードリーム実行委員会理事などをつとめる。企業や地方自治体の管理職研修を担当しつつ、教育学に代わる「学習学」の構築を目指して、研究・講演活動を展開している。主なテーマは、コーチングの他、キャプテンシップ(プレーヤーとしてのリーダーシップ)、個人と組織の学習、戦略プランニング、創造力開発、学習スタイルなど多岐にわたる。NHK教育テレビ「実践ビジネス英会話」の講師などを歴任。コーチングやポジティブ組織開発、ほめ言葉などの著書多数。
ホームページ「らーのろじー株式会社」


部下が育つ叱り方

「コーチング」というと「とにかく相手をほめること」だと考えている人が少なくないようです。そのうえ、「叱る」ということを、相手に対して一方的に怒ったり、責めたりすることだと誤解していると、「コーチング」と「叱る」ことが対極に位置するものに見えてしまいます。効果的な「叱り方」を身につけ、実戦しましょう。

「部下が育つ叱り方」

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