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集客革命!Facebookビジネス活用法

上品なチャリティか、露骨なオファーか?
圧倒的なファンを集める企業ファンページの
思わず唸る個性的な工夫とは

熊坂仁美 [株式会社ソーシャルメディア研究所代表取締役]
【第6回】 2010年12月10日
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 これまで4つの業態別ファンページを見てきたが、最後は「企業ブランディング」のためのファンページを前後編に分けて見ていきたい。

 海外企業でFacebookファンページに注力しているのは、何といっても消費者向けの製品・サービスを提供する企業である。食品メーカー、ファーストフードチェーン、衣料ブランド、小売チェーン、輸送業、旅行業、メディア、エンターテイメント施設などなど。既存客のロイヤリティを高め、新規のファンを増やす、いわば「ブランド基盤」を固める役割を持つファンページに本格的に取り組む企業が増えてきた。

 とりわけ「ファンページランキング」で上位にいる企業では、その企業の個性が存分に表現されているファンページが多い。デザインが良いというよりも、コンセプトが優れているのだ。なかなか思いつかないようなアイデア、楽しい仕掛け、大胆なオファーなどでファンの心をつかんでいる。

寄付と割引を組み合わせたキャンペーンを行う衣料ブランド

 衣料品のGAPがこのクリスマスシーズンに始めた「Most Wanted Gift」というチャリティキャンペーンは非常に興味深い。

複数の一般モデルが「ギフト」を語るYouTube動画を配したファンページ

 GAPファッションを身にまとった女優、コメディアン、ブロガー、NPOの創始者などファッショナブルな人々が、それぞれ「ギフト」に関するストーリーを語るプロモーションビデオ(YouTube動画)をファンページ上で見ることができる。気に入った動画に「いいね!」を押すと、1いいね!につき1ドルがチャリティに寄付されるようになっているのだ。

 Facebookの「いいね!」にはアクセスアップの効果がある。いいね!を押した次の瞬間、その人のウォールにファンページへのリンクが自動生成されるのだ。100人がいいね!を押すと、100のリンクが貼られ、それを見た人がリンクをたどり、GAPのファンページを知ることとなるのだ。言い方は悪いが、「いいね!」を押した人は自動的に無料の広告媒体になるという魔法の仕組みなのである。

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熊坂仁美 [株式会社ソーシャルメディア研究所代表取締役]

株式会社ソーシャルメディア研究所代表取締役。Facebookをはじめとしたソーシャルメディアのビジネス活用の実践研究家。定期的に渡米し、最新のソーシャルメディア動向をチェックしている。企業のソーシャルメディア導入および運営のコンサルティングを行う傍ら、ソーシャルメディアのビジネス活用についての企業研修や講演を 全国で行っている。独自理論「好感アクセス収益モデル」と海外事例の研究をまとめた『Facebookをビジネスに使う本』(ダイヤモンド社)は、Facebook、Twitter、YouTubeでの口コミにより発売前からアマゾン部門1位を取り、ベストセラーとなる。 「Facebook使い方実践講座」はこちら

 


集客革命!Facebookビジネス活用法

ユーザー5億人。最新技術を集めた高度な口コミ機能。海外ではTwitter以上にビジネス活用が行われ、数千万人のファンを集める企業も出現しているFacebook。そのFacebookの動きが、いよいよ日本でも活発になってきた。企業はこの新たなプラットフォームをどのように活用していくべきなのか。いま、ビジネスパーソンが押さえておくべきポイントを厳選し、10週にわたりお伝えしていく。

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