デパ地下の食品街や
化粧品売り場には注意

頭痛持ちに直射日光は大敵。<br />横断歩道の白線の反射光にも注意イラスト:えなみかなお(asterisk-agency)

最近のデパ地下の食品街は、どこも大変な人気と混雑ぶりです。

ですが、ここはほぼ閉鎖空間に近く、換気もあまりよくないため、酸素もやや薄く、頭痛持ちの人でなくとも息苦しささえ感じることがあります。

また、いろいろな食品のにおいが入り混じり、店員と客の声が反響している空間でもあり、「頭痛に耐えられなくて、目的の買い物ができなかった」とこぼす患者さんもいます。

また、化粧品や香水売り場が集中するデパートの一階フロアも、片頭痛持ちには苦手な場所です。

あたり一面に漂う強烈な混在した香りが脳を刺激し、かつ顔色をよく見せるための必要以上に明るい照明も、頭痛を誘発する要素になります。

小学生の頃から診察していたある片頭痛持ちの患者さんは、某大手デパートに就職が決まったのですが、一階の化粧品売り場に配属されたとたん、しばらく落ち着いていた頭痛が一気に悪化してしまいました。

そこで、私の診断書を提出し、紳士服売り場に配置転換してもらいましたが、その後は、頭痛が嘘のように落ち着いたのでした。

●ポイント:デパ地下で買い物をするなら、空いている時間帯に行きましょう