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アングル:資源高が豪経済の追い風、利下げ打ち止めか

2016年10月14日

[シドニー 12日 ロイター] - 石炭などの資源価格の上昇が、オーストラリア経済に追い風になろうとしている。輸出収入の増加を通じて貿易赤字を解消させ、成長率が高まる見通しだ。恐らく準備銀行(中央銀行)の利下げ打ち止めにもつながりそうだ。

同国の輸出収入として2番目に大きい石炭の市況は7月以降は好調に推移。過去3カ月間で一般炭は40%、コークス炭は130%も跳ね上がっている。

UBSのエコノミスト、ジョージ・サレノウ氏は「価格高騰がこのまま続けば、オーストラリアの貿易赤字を帳消しにするほどの効果を発揮する可能性がある」と述べた。

8月の貿易収支は20億豪ドルの赤字だったが、これにはまだ石炭価格上昇の影響が完全に反映されていなかった。

市況好転は石炭生産セクターと顧客の契約価格にまで波及し始めた。今週の報道によると、日本の製鉄会社は第4・四半期のコークス炭の購入価格を、それまでの2倍に相当するトン当たり200ドルとすることを受け入れた。第1・四半期の価格が81ドルだった状況からは様変わりだ。

今後は石炭生産セクターの利益が拡大し、投資や賃金を支えるとともに政府に思わぬ税収増をもたらすとみられる。

活況なのは石炭市場だけではない。オーストラリアに最大の輸出収入をもたらしている鉄鉱石の価格は、昨年12月のトン当たり37ドルから現在は56.60ドルに持ち直した。

さらにもう1つの主要輸出品目である液化天然ガス(LNG)も4月の直近安値から50%強上昇している。

ANZのアナリストチームは石炭価格の上昇だけでも国内総生産(GDP)成長率を今の3%から5%まで押し上げる力があると予想する。

中銀のロウ総裁が先月、5年に及ぶ交易条件悪化の流れが持続的な上向きの方向に転じるとの見通しを示した際にも、こうした資源高が念頭にあった公算が大きい。

またUBSは資源高を主な理由に挙げ、中銀が8月に政策金利を過去最低の1.5%に下げた段階でもう利下げはないとみている。サレノウ氏は「名目GDP成長率と交易条件は著しく改善するだろう。オーストラリア経済は追加緩和をもう必要としていない」と指摘した。

(Wayne Cole記者)

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