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NY市場サマリー(18日)

2016年10月19日

[ 19日 ロイター] - <為替> ドルが最近の値上がりに対する利益確定売りに押されて弱含んだ。

ポンドは急伸。英政府の弁護人が、欧州連合(EU)離脱の最終合意には議会の批准が必要となる公算が「非常に大きい」との認識を表明し、拙速なEU離脱が避けられるのではないかとの安心感が広がった。

ドルは9月末以降、米連邦準備理事会(FRB)による年内の利上げ観測を背景に約3%上昇した。ただ足元では、14日の9月米小売売上高などの低調な指標が発表されたため、投資家が益出しのドル売りに動いている。

ブラウン・ブラザーズ・ハリマンの通貨戦略グローバル責任者マーク・チャンドラー氏は「期待外れだった米経済データがいくつかあって、多少の調整につながったと思う。これはドル高を経たテクニカルな調整という側面が強い」と指摘した。

終盤の主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は横ばいの97.890だった。

最近数週間はドルが米国債利回りとほぼ連動している。TJMブローカレッジの外為共同責任者リチャード・スカローン氏は「ドルは米国債市場に追随している。大半の市場参加者はFRBの12月利上げを想定しており、その確率の上下がドルの値動きと関係している」と述べた。

ポンド高が進んだのは、英政府の弁護人の発言に加え、9月英消費者物価指数(CPI)の伸びが予想を上回った影響もあった。

スカローン氏によると、行き過ぎていたポンド売り持ちポジションの一部が買い戻しを迫られたという。

ポンド/ドル<GBP=>は直近が0.92%高の1.2294ドルとなった。

<債券> 国債価格が上昇、利回りは低下した。おおむね英国債の動きに追従する格好となった。英国政府の弁護士がこの日、欧州連合(EU)離脱をめぐるいかなる合意も議会による批准が必要となる公算が「非常に大きい」との認識を示したことで、EU離脱に伴い欧州単一市場へのアクセスを失うハードブレグジット(強硬なEU離脱)への懸念が和らいだという。

英10年債利回り<GB10YT=RR>は約4ベーシスポイント(bp)低下し1.077%。これを受け、米10年債<US10YT=RR>は4/32高、利回りは1.750%に低下した。

こうしたなか、サウジアラビアによる大量の国債発行に備え米国債へのヘッジ売りが出たことから、国債利回りは一時的に上昇する場面もみられた。IFRによると、サウジは100億ー150億ドル規模の国債発行を計画している。

<株式> 上昇。S&P500は今月に入り最も大幅な値上がりとなった。医療保険のユナイテッドヘルス<UNH.N>や動画配信のネットフリックス<NFLX.O>などの決算が底堅い内容となり買いを誘った。

ユナイテッドヘルスは、予想を上回る四半期決算と業績見通し引き上げを手掛かりに買われて6.9%上昇し、ヘルスケア株の上げを主導した。S&Pヘルスケア株指数<.SPXHC>は1.1%上げた。

半面、医薬品・日用品のジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)<JNJ.N>は2.6%安。医薬品のファイザー<PFE.N>がJ&Jの売れ筋商品と競合する薬品の発売計画を発表したことが重しになった。ファイザーは0.6%上昇した。

動画配信サービスのネットフリックス<NFLX.O>は四半期決算と契約者数の伸びがいずれも市場予想を上回り、19%急伸した。四半期決算が予想を上回ったゴールドマン・サックス<GS.N>は2.2%高。

IBM<IBM.N>は2.6%安。前日発表した決算で売上高の減少傾向が続いたことが嫌われた。

トムソン・ロイター・エスティメーツによると、これまでに第3・四半期決算を発表したS&P500種構成企業52社のうち81%で利益が市場予想平均を超えた。

第3・四半期の利益は平均0.2%増加し、2015年第3・四半期から続いた減益傾向に歯止めが掛かる見通しだ。S&P500種構成企業の利益と売上高がいずれも増加すれば14年第4・四半期以来となる。

BMOプライベート・バンクの最高投資責任者(CIO)ジャック・アブリン氏は「四半期決算はまずまずの内容だ。市場予想の達成状況から投資家は5四半期ぶりの増益を見込んでいる」と述べた。

<金先物> ショートカバーや安値拾いの買いが入り、続伸した。12月物の清算値は前日比6.30ドル高の1オンス=1262.90ドル。

前日まで今月上旬に付けた約4カ月ぶりの安値水準付近にあったため、この日はショートカバーや安値拾いの買いが入り、おおむね堅調に推移した。

<米原油先物> 石油輸出国機構(OPEC)による協調減産実施への期待感から買われ、反発した。米国産標準油種WTIの11月物の清算値は前日比0.35ドル(0.70%)高の1バレル=50.29ドル。12月物の清算値は0.25ドル高の50.62ドルとなった。

相場は17日夜から18日早朝まで堅調に推移。11月のOPEC総会では加盟国が減産割り当てで合意するのではないかとの期待感が市場に広がり、買いが優勢となった。クウェートのサレハ財務相兼石油相代行が17日、総会では「最低でも」産油量に関する見解が一致すると楽観していると述べたことも加盟国協議の進展期待を高めた。

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