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NY市場サマリー(20日)

2016年10月21日

[ 21日 ロイター] -

<為替> ユーロが対ドルで下落。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が12月の追加金融緩和に含みを持たせたことが影響し、一時約4カ月ぶりのユーロ安/ドル高となった。

ドラギ総裁は20日のECB理事会後の会見で、幅広い政策手段の発動余地を残すとともに、物価上昇率は「極めて大規模な」緩和の下で加速すると強調。市場で浮上していた資産買い入れのテーパリング(段階的縮小)の観測をはっきりと否定した。

クレディ・アグリコルのFXストラテジスト、バシリ・セレブリアコフ氏は「ドラギ氏は、テーパリングないし資産買い入れの枠組み修正が議論されるとの見方を強く打ち消し、これがユーロを圧迫した。市場は(ドラギ氏の発言を)ややハト派的と受け止めた」と指摘した。

主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は直近が98.318で、一時は3月10日以来約7カ月ぶり高値の98.404まで上がった。

ニューヨーク連銀のダドリー総裁がタカ派寄りの発言をしたことも、ドルを支えた。ダドリー氏は、米経済が今の成長軌道を維持するなら年内に利上げする公算が大きいとの見方を示した。

<債券> 30年国債価格が上昇、利回りは低下した。ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁がこの日の理事会で債券買い入れプログラムの変更について討議しなかったと述べたことを受け、資産買い入れのテーパリング(段階的縮小)観測が後退した。

RBS証券(コネティカット州)のマクロストラテジスト、ブライアン・デインジャーフィールド氏は「ドラギ総裁はテーパリングについて討議しなかったことをかなり強調していた」とした上で、これが相場の下支えになったと述べた。

指標10年債<US10YT=RR>は横ばい、利回りは1.752%。「1.75%が投資家にとって快適な水準の目安となっているようだ」(マニュライフAMのマイク・ロリツィオ氏)という。30年債利回り<US30YT=RR>は8/32高、利回りは2.501%。

経済指標では、週間の新規失業保険申請件数が前週比1万3000件増の26万件と、市場予想の25万件を上回ったが、依然労働市場の堅調さを示す水準の範囲内に収まった。9月の米中古住宅販売は前月比3.2%増の年率547万戸で、今年6月以来の大きな伸びとなった。CMEグループのFEDウオッチによると、米金利先物が織り込む12月利上げの確率は7割を超えている。

<株式> 企業決算が消化されるなかで方向感に欠ける展開となり、小反落して終了。通信株に売りが出たが、ヘルスケア銘柄が上昇し、相場を下支えた。

通信のベライゾン・コミュニケーションズ<VZ.N>は2.5%安。同社の第3・四半期決算は売上高が市場予想に届かなかったうえ、ワイヤレス契約者数の伸びも市場予想を下回った。S&P通信株指数<.SPLRCL>は2%低下した。

AT&T<T.N>株の下落も通信株を圧迫。AT&Tとメディア大手タイム・ワーナー<TWX.N>の幹部が合併を含む多岐にわたるビジネス戦略について協議したとの報道を受け、AT&Tは1.9%下げたが、タイム・ワーナーは4.7%値上がりした。

クレジットカードのアメリカン・エキスプレス(アメックス)<AXP.N>は好調な四半期決算に加え、2016年度の業績見通しを引き上げたことが好感され、株価は9.0%上昇した。

だが損害保険のトラベラーズ<TRV.N>は四半期決算の大幅な減益が響いて5.8%下落。S&P金融株指数<.SPSY>は0.02%の小幅安となった。

一方、ヘルスケアのダナハー<DHR.N>は四半期決算の発表を受けて買われ、3.9%高。S&Pヘルスケア株指数<.SPXHC>は0.5%上がった。

時間外取引では、四半期決算の発表を受けてマイクロソフト<MSFT.O>が一時、4.8%上昇した。

<金先物> 良好な米住宅関連指標に加え、ドル高・ユーロ安の進行に伴う割高感を背景に、4営業日ぶりに反落した。12月物の清算値は前日比2.40ドル安の1オンス=1267.50ドル。

この日は強弱まちまちの米経済指標に振り回される展開となった。米労働省が朝方に発表した最新週の新規失業保険申請件数が市場予想(ロイター通信調べ)を上回ったことを受けて、安全資産とされる金の相場は一時上げ幅を拡大。しかし、その後に発表された9月の米中古住宅販売件数が前月比3.2%増の547万戸と、予想の535万戸を上回ったことから、金の相場はマイナス圏に沈んだ。

<米原油先物> 前日の大幅上伸の後を受けて利益確定の売りが活発化し、反落した。米国産標準油種WTIの中心限月11月物の清算値は前日比1.17ドル(2.27%)安の1バレル=50.43ドル。同限月はこの日が最終取引日。12月物の清算値は1.19ドル安の50.63ドルとなった。

前日に公表された米エネルギー情報局(EIA)週報で米原油在庫が積み増し予想に反して大幅な取り崩しとなったことから、原油相場は清算値ベースで約1年3カ月ぶりの高値を更新。しかし、未明から朝方にかけては利益確定の売りが活発化。清算値確定前にも深押しされ、相場は一時50.25ドルまで値を下げた。

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