食事の内容・速さ・間隔は
すべて「お客様次第」

接待漬け営業職の健康は「食事ノルマ」設定で改善飲み会でクライアントとの距離を縮めることも大切ですが…

 営業職の方はどのような食生活を送ることが多いでしょうか。ご相談を受ける内容としては、接待での、いわゆる“飲みすぎ、食べ過ぎ”による体重増加にまつわるものがほとんどです。体重増加に関してのご相談、というと万人に共通する悩みのように思えますが、営業職の方にアドバイスをする際には、現実的に難しさを感じることがあります。

 その理由には、大きく2つの理由が挙げられます。

 (1)食事時間が不規則で、ランチタイムを逃してしまいがち
 (2)食べるものも食べる速さもお客様に合わせる必要がある

 このような事情から、体重管理に気をつけようと思っても、そもそも選択肢が少なくなりがちなのが営業職です。他の職種に比べると、食事内容も食事時間も、お客様ありきで決められることが多く、自己管理がしにくいのです。

 たとえば、40代の営業職、Aさんの食事は次のようなものでした。

 月曜日
 朝8時 鮭定食
 昼15時 オムライス、コーヒー(喫茶店)
 夜18時半 居酒屋でいろいろ食べた、お酒たくさん(ビール2杯、日本酒、焼酎など)

 火曜日
 朝 なし
 昼11時 牛丼
 夜22時 刺身、もずく酢、納豆

 一人暮らしをしているため、基本的には外食か、買ってきたもので済ませています。

 毎年の健康診断の度に体重が増え続けているので、ご自身でも食事には気をつけている、とおっしゃっていました。