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IHIの受注案件採算悪化、通期当期利益ゼロ・無配に

2016年10月24日

[東京 24日 ロイター] - IHI<7013.T>は24日、2017年3月期および9月中間期業績予想を下方修正し、従来220億円と見込んでいた当期利益予想はゼロに引き下げ、年間6円と見込んでいた配当が無配の見通しと発表した。国内外向けの海洋構造物などの受注案件の悪化が主な原因としている。

満岡次郎社長は記者会見で、下方修正・無配について「誠に遺憾」と陳謝し、「主な要因は海洋構造物の事業」と説明した。580億円から380億円に引き下げた通期営業利益予想のうち、160億円分が受注3件の工事の採算悪化だ。

具体的には、1)シンガポール向けのドリルシップ(掘削船)の建造工事、2)ノルウェー向け洋上浮体式石油貯蔵積出設備船体建造工事、3)国内向けLNG船用タンクの建造工事──が対象。同社は2014年度第4四半期から7期連続で業績予想の下方修正が続いているが、この3案件は15年度の途中から下方修正の要因になってきたという。

シンガポール向けでは、船内電装工事で顧客から不適合の指摘が増加したことなどで工程が遅延。ノルウェー向けでは所要の物量の増大や後戻り作業の必要性が判明したほか、国内向けでは作業難度が想定を超え、後戻り作業が頻発するなどの問題が相次いで発生したという。

下方修正の最も大きな要因となったのが国内LNG船用タンクの工事。満岡社長は「熟練の溶接技能者をもってしても不具合が想定した以上に発生している」と述べた。

一方で同社長は「膿を出し切った形の再評価を今回の数字に反映させた」と強調。追加で損失が出る可能性については、「可能性としてゼロとは申し上げられないが、現場の中身のチェックに入り込んで、今回は徹底した」と説明した。

*内容を追加しました。

(浜田健太郎)

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