「マインドフルネス」について書かれた本も大ヒット!

 日本でも「グーグルもやっている」と言われると惹かれるものがあったのか、『サーチ・インサイド・ユアセルフ―仕事と人生を飛躍させるグーグルのマインドフルネス実践法』(英治出版)が話題になった。

 なぜ今、マインドフルネスなのか?IT業界のめまぐるしいペースに疲れちゃっている人が増えているから、なのだろうか?マインドフルネスを実行してみると、ストレスになるオフィスの対立も、野生の動物園から静かな植物園に見えてくる、やっているとプログラミングのヒラメキが違う、などという声も聞かれる。IT企業人でなくとも、インターネットに24/7で繋がりっぱなしでめまぐるしい情報の氾濫と対処するのにマインドフルネスは有効なのだろう。これまでの「ワーク・ライフ・バランス」から「ウェブ・ライフ・バランス」へ移行している。

 カナダの研究では今や現代人の集中力は10秒以下になっているとか、イギリスの調査では人は平均して1日に80回以上、スマホをチェックし、1日5時間もスマホを見ているという調査もあったぐらいだ。意図的にスマホから少しでも離れ、心を集中させるマインドフルネスを人が求めない理由はない。つまりは脳が疲れていることが、人をマインドフルネスに向かわせるのではないか?

『最高の休息法』<br />瞑想が科学的検証をともなって日本へ逆輸入?「マインドフルネス」が疲れた脳を癒す『世界のエリートがやっている 最高の休息法 ――「脳科学×瞑想」で集中力が高まる』 久賀谷 亮 著 ダイヤモンド社刊 定価(本体1500円+税)

 著者が人気テレビ『世界一受けたい授業』に出演し、一躍話題となっている『世界のエリートがやっている 最高の休息法 ー「脳科学x瞑想」で集中力が高まる』(ダイヤモンド社)も忙しすぎる脳への負担を軽減し、集中力を高める方法を豊富な科学データを検証しながら紹介している。心身ともに疲れすぎてからでは休むことにさえ頭が回らなくなる、その前のセイフティーネットがここにある。