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現代の「シンデレラ」、フィリピン人家政婦の苦難

ロイター
2016年10月25日
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10月23日、フィリピン人家政婦5人が美人コンテスト出場に備え準備する様子を追っているドキュメンタリー映画「サンデー・ビューティー・クイーン」を監督したバビー・ルース・ビララマ氏は、同映画が外国人家政婦による貢献に光を当て、彼女たちの扱いが変わることを期待している。写真は同コンテストで優勝したシリル・ゴリアバさん。提供写真(2016年 ロイター Voyage Studios/Handout via Reuters)

[ジャカルタ 23日 トムソン・ロイター財団] - 香港の美人コンテストに優勝し、観衆の声援に笑顔で応えながらティアラとトロフィーを受け取るとき、黄色のイブニングドレスに身を包んだフィリピン出身のシリル・ゴリアバさんのエレガントさは際立っていた。

 だが帰りのバスのなかで紫色のアイシャドーとつけまつげを取ると、高揚感は消えていき、ゴリアバさんは翌週のことで頭がいっぱいになった。

 「家に帰ると、突然悲しくなった。友だちとの時間が終わってしまったから」とゴリアバさんは話す。

 「また仕事だけの1週間が始まる。ストレスの多い仕事を6日間しなくてはならない。食事を独りで食べ、一日中単調な仕事をする毎日が」

 ゴリアバさんは家政婦をしている。ゴリアバさんや彼女と同じようなフィリピン人家政婦の話が、新たなドキュメンタリー映画のテーマだ。同映画は、世界中の家庭で働く何百万人もの女性に対するステレオタイプなイメージを打ち砕こうとしている。

 ドキュメンタリー映画「サンデー・ビューティー・クイーン」のなかで、監督のバビー・ルース・ビララマ氏は、フィリピン人家政婦5人が美人コンテスト出場に備え準備する様子を追っている。同コンテストは家政婦が主催し、2008年から香港で毎年開催されている。

 完成までに4年を費やした1時間34分の同映画は、ありがちな「気のめいるような」方法ではなく、異なるアングルから家政婦のストーリーを伝えようとした、とビララマ監督。「ステレオタイプや、よくあるアプローチの仕方を壊したかった」と、同監督はマニラからスカイプを通じて語った。

 「撮影するうちに、彼女たちが生きる世界から逃げ出そうとしているのではなく、困難から何かを生み出し、自分たちの幸せを見つけようとしているのだということが分かった。彼女たちは目的のようなものを得るのだ」と、ビララマ監督は話した。

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