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NY市場サマリー(25日)

2016年10月26日

[ 26日 ロイター] - <為替> ポンドとユーロがドルに対して朝方の安値から切り返した。イングランド銀行(英中央銀行、BOE)のカーニー総裁の発言で、欧州の追加金融緩和観測が後退した。

これにつられてドルは対円でも値を消した。

ユーロ/ドル<EUR=>は一時約8カ月ぶりの安値まで売り込まれたが、終盤は0.09%高の1.0890ドルとなった。ポンド/ドル<GBP=D4>は1%強下げて約2週間ぶり安値の1.2082ドルを付けた後、直近は0.35%安まで下げ幅を縮めた。

カーニー総裁は、11月3日の金融政策委員会における政策判断で「間違いなく」最近のポンド安を考慮に入れると表明。アナリストによると、これがBOEの早期追加利下げ期待に水を差した上に、欧州中央銀行(ECB)が緩和強化に動くとの観測も後退した。

BKアセット・マネジメントのマネジングディレクター、キャシー・ライアン氏は「カーニー氏の発言は欧州の緩和に疑問を投げかけた」と指摘し、市場参加者はユーロとポンドの買い戻しに動いている公算が大きいと述べた。

終盤のドル/円<JPY=>は横ばいの104.17円。一時はおよそ3カ月ぶり高値の104.87円まで上昇した。

約9カ月ぶりの水準まで上昇する場面があった主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は0.07%安の98.687となった。

TJMブローカレッジの外為共同責任者リチャード・スカローン氏は「市場はあまりにもドル買い持ちに傾き過ぎていた」と語った。

<債券> 10月の米消費者信頼感指数が低下したことを受け、長期債を中心に利回りが低下した。ただ米連邦準備理事会(FRB)が12月に利上げに踏み切るとの観測が根強いなか、米国債利回りをめぐる見通しはなお上向きとなっている。

米コンファレンス・ボード(CB)が朝方発表した10月の米消費者信頼感指数は98.6と、前月比4.9ポイント低下し、市場予想の101.0も下回った。

発表を受け、1週間ぶりの高水準を付けていた10年債と30年債利回りが低下。2年債利回りも2週間ぶりの高水準から低下した。

ただその後、2年債入札が不調となったことで短期債利回りはやや上昇。FRBが12月に利上げに踏み切るとの観測が強いなか、2年債利回りは今後も上昇するとの見方が出ている。

財務省が行った260億ドルの2年債入札では、最高落札利回りが0.855%と5月以来の高水準となったほか、応札倍率は2.53倍と、前回9月の2.65倍から低下し、7月以来の低水準となった。

アクション・エコノミクス(サンフランシスコ)のグローバル債券部門責任者、キム・ルパート氏は「FRBが将来的に利上げするとの観測のなか、2年債はあまり魅力的に映らなかった可能性がある」述べた。

終盤の取引で10年債<US10YT=RR>利回りは1.756%近辺で推移。一時は1週間ぶりの高水準となる1.788%まで上昇していた。

CMEのFEDウオッチによると、金利先物はFRBが12月に利上げする確率が約80%であることを示す水準で推移している。

<株式> 下落。同日発表された一連の企業決算や業績見通しが期待に沿う内容とならなかったことを嫌気した。

米家電大手ワールプール<WHR.N>は10.8%安。需要が弱いとして第3・四半期の利益が市場予想を下回り、見通しも強さに欠けたことが売り材料とされた。米塗料メーカーのシャーウィン・ウイリアムズ<SHW.N>も見通しの軟調さが売りを誘い、10.9%下落した。こうした銘柄が売られたことに関し、住宅市場が盛り上がりを失ってきている可能性を指摘するアナリストもいる。

フォート・ピット・キャピタル・グループのシニア株式調査アナリスト、キム・フォレスト氏は「ワールプールとシャーウイン・ウイリアムズのさえない業績は、住宅市場の鈍化を示しているのかもしれない」と指摘。そうした決算が米ホームセンター大手のホーム・デポ<HD.N>や同業のロウズ<LOW.N>などの株価の重しになった可能性があるとの見方を示した。ホーム・デポとロウズはこの日、いずれも3.5%安だった。

<金先物> ドルが対ユーロで下落したことに伴う割安感などから買われ、反発した。12月物の清算値は前日比9.90ドル高の1オンス=1273.60ドル。

この日午前に米民間有力調査会社コンファレンス・ボードが発表した10月の消費者景気信頼感指数は前月から低下し、市場予想も下回った。この低調な経済指標をきっかけに、安全資産とされる金はじりじりと上昇。また、外国為替市場でユーロが対ドルで買い戻されたことから、ドル建てで取引される金に割安感が生じ、相場を押し上げる要因となった。

<米原油先物> 石油輸出国機構(OPEC)が目指す協調減産の行方に不透明感が広がる中、利食い売りなどに押されて続落した。米国産標準油種WTI12月物の清算値は前日比0.56ドル(1.11%)安の1バレル=49.96ドルと、中心限月としては6営業日ぶりに50ドルを割り込んだ。1月物は0.56ドル安の50.60ドルだった。

OPECは9月の減産合意を受け、11月30日の総会で加盟国の割り当てを決める方針だが、イラクが週末に減産対象から除外するよう求めたと伝えられたことで、生産調整への期待が後退。OPEC内ではイラン、ナイジェリア、リビアがこれまでに除外を求めている上、非加盟国のロシアも減産ではなく産油量を据え置く「増産凍結」での協力に前向きな姿勢を示しているとみられ、先行き不透明感が強まっている。

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