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ECB追加利下げ観測後退、市場は年内の可能性排除

2016年10月27日

[ロンドン 26日 ロイター] - 欧州短期金融市場では、欧州中央銀行(ECB)による年内の追加利下げを織り込む動きが後退した。景気回復を示唆する指標に加え、ECBがマイナス金利の深堀りに消極的な姿勢を示唆していることが背景にある。

ドラギECB総裁は25日、極めて緩和的な政策に伴う金融業界のコストが増大している現状を認識しており、過度に長くマイナス金利を維持することは望んでいないとの立場を示した。

理事会が開催される12月8日のユーロ圏無担保翌日物平均金利(EONIA)フォワード金利<EUIRP01=R>は26日、マイナス0.3531%と、翌日物のマイナス0.3500%とほぼ同水準となった。

これは市場が、現在マイナス0.40%の中銀預金金利が年内に10ベーシスポイント(bp)引き下げられる可能性をもはや織り込んでいないことを示している<ECBWATCH>。

追加利下げの予想確率は、想定外となった英国の欧州連合(EU)離脱決定を受け、6月には80%まで上昇していた。

金利底入れの兆しを背景に、来年の利下げ観測も後退している。

EONIAフォワード金利は、2017年11月までに10bpの利下げ確率を約40%、向こう半年では22%織り込んでいる。

ABNアムロのシニア債券ストラテジスト、キム・リュウ氏は「われわれは金利の下限に到達したようだ。だから市場は預金金利の追加利下げの可能性は高くないと判断している」と話す。

ECBは今後、追加緩和を実施する場合、資産買い入れの延長などを通じて行う見込みだ。

かつてECBの市場操作責任者を務めてフランチェスコ・パパディア氏は「追加利下げの可能性がゼロだとは思わないが、低いのは確かだ」と指摘。「10bp程度の利下げで得られるものは限られる。コストに対する利点が少ないことがこうした見方の背景にはある」と述べた。

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