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米アマゾン、7-9月は利益が予想割れ 年末商戦も見通しさえず

2016年10月28日

[27日 ロイター] - 米オンライン小売り大手アマゾン・ドット・コム<AMZN.O>の第3・四半期決算は、経費拡大が重しとなり、利益が市場予想を下回った。年末商戦が含まれる第4・四半期の売上高見通しも精彩を欠き、米株式市場引け後の時間外取引で、アマゾンの株価は6%下落した。

純利益は2億5200万ドル(1株当たり0.52ドル)と、前年同期の7900万ドル(同0.17ドル)から増加した。黒字は6四半期連続。

ただ、1株利益はトムソン・ロイター・エスティメーツのまとめたアナリスト予想の0.78ドルを下回った。

総経費は31.5%増の109億4000万ドル。クラウド事業「アマゾン・ウェブ・サービシーズ(AWS)」への投資やプライムプログラムの海外市場への拡大、倉庫・発送基盤拡充などに絡む費用が拡大した。

オルサフスキ最高財務責任者(CFO)は会見で、「投資は断続的なものとなるだろう。下半期(の投資)は上半期よりも大幅に増えている」と述べた。

また、今年の年末商戦で購入者の増加を見込んでおり、第3・四半期に倉庫を18カ所、10月前半に5カ所新設したと明らかにした。

第3・四半期の従業員数は38%増やした。

同社の下半期のビデオ事業への投資はほぼ倍増。アマゾンはビデオ視聴を目的とするプライム会員の獲得を目指している。

ジャックドー・リサーチのアナリストは「アマゾンは成長のために投資額を予想外に増減させる傾向があり、投資家にとって判断が難しい」と指摘。ただ、同社がビデオ事業で優良なコンテンツを提供するためには投資が不可欠だとした。

第3・四半期の純売上高は29%増の327億1000万ドル。市場予想と一致した。プライム会員向けの大規模セール「プライムデー」の販売が急増したほか、クラウドサービス事業が好調だったことが追い風となった。

AWSの売上高は55%急増の32億3000万ドル。ファクトセット・ストリートアカウントのまとめたアナリスト予想の31億9000万ドルを上回った。

同社最大の市場である北米の純売上高は25.8%増の188億7000万ドルだった。

年末商戦を含む第4・四半期の純売上高見通しは420億─455億ドル。アナリスト予想は445億8000万ドルだった。

アマゾンの見通しの中央値は437億5000万ドルで、アナリスト予想を下回っている。

同社は第4・四半期営業利益についてはゼロ━12億5000万ドルと予想。ただ、この上限値でさえ市場予想を2億5000万ドル下回っているとウェドブッシュ・セキュリティーズのアナリストは指摘する。

投資家とアナリストは、アマゾンが多様な新事業に今後どれだけ投資するかの把握に努めるものの、アマゾンが示した見通しが広範にわたることに困惑している。

ジャックドー・リサーチのアナリストは「アマゾンは第4・四半期に何が起こるかあまり分かっていない」とし、投資家は同社の見通しの「不透明さ」を受け入れていないと分析した。

*内容を追加します。

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