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アングル:外観だけiPhone7に、買い控える中国消費者

2016年10月28日

[北京 26日 ロイター] - 米アップル<AAPL.O>のスマートフォン(スマホ)「iPhone(アイフォーン)」を所有している中国の消費者の一部は、旧機種を最新の「iPhone7」に見えるように作り変えてしまっている。

インターネットの販売サイトには、「6」や「6プラス」が「7」の外観を呈するための専用の道具一式や偽物のカメラ、イヤホン接続口を隠すための防塵プラグなどがそろう。こうした動きは、中国人ユーザーの間に「7」の新機能は買い替えを促すほどの魅力はないとの見方があることを物語る。

ある男性は「わたしはアップグレードするお金がないし、(iPhone)7は可もなく不可もなくという評価にすぎない」と話し、見せびらかし目的で手持ちの「6」の外殻部分だけ「7」と交換したと打ち明けた。

北京の有名な電気街「中関村」で電子製品の販売店を経営するHu Benshu氏は、今でも最も売れ筋のiPhoneは6年前に発売された「4」で、耐久性に優れているためだと説明する。

アップルが25日発表した7─9月の広域中華圏の売上高は30%減の87億9000万ドルと、「7」の発売効果がある程度あったはずなのに振るわなかった。

アップルによると、10─12月には「7」の効果が全面的に出てくる見込み。カナリスのアナリスト、ニコル・ペン氏は、「7プラス」の供給が確保されるという条件なら、10─12月の中国市場はアップルにとって期待が持てるとの見方を示した。

カウンターポイントのアナリスト、ニール・シャー氏も、アップルが失った中国国内シェアを取り戻す上で「7」は力になるはずだと予想する。それでも「成熟化しつつあり、国内製品に慣れ親しむようになってきた中国のスマホユーザーに訴えかけるために、アップルは何か最先端の製品を提示することが不可欠だ」と指摘した。

アップルには、ライバルの韓国サムスン電子<005930.KS>が発火事故を起こした新型スマホ「ギャラクシーノート7」の生産・販売中止に追い込まれた事態に乗じる好機が訪れている。

しかしサムスンのユーザーをiPhoneに鞍替えさせるのは簡単ではないとみられる。あるユーザーはネットに「発火するノート7の方が何の革新性もないiPhone7よりまだまし」と記す有様だ。

ロイターが中国で取材した6人のサムスンのスマホユーザーのうち、iPhone7への切り替えを検討すると答えたのは1人だけだった。吉林省出身の男子学生は、ノート7の代わりに同じサムスンの「C9プロ」を購入するつもりで、サムスンがノート7から他の自社製品に買い替える場合は代金補助を申し出ていると述べた。

一部の通信会社は、ノート7の穴埋めに向けてiPhone7の販売促進に動いた。だが、消費者が来年予想されるアップルの新モデルが発売されるまで買い控える可能性があることなどから、うまくいっていない。

 「6」の外殻を「7」に代えた先の男性は、アップルの次の機種を買うなら、大幅な改良が加えられていると確かめられた場合だけだと言い切った。

(Catherine Cadell記者)

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