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コマツの9月中間期、円高響き35%の営業減益 中国建機は急回復

2016年10月28日

[東京 28日 ロイター] - コマツ<6301.T>が28日発表した2016年4─9月期業績(米国基準)は、営業利益が前年比35.2%減の641億円となった。売上高は同10.8%減の7961億円だった。円高に加え、収益性の高い新興国市場の売上高比率低下が響いた。一方、中国向けの建設機械・車両の売上高は需要の急回復を背景に、同13.8%増となった。

<地域で温度差>

主力の建設機械・車両部門では、上期に為替変動が売上高で862億円、セグメント利益で110億円の減収減益要因となった。さらに製品・地域構成の悪化などによる減益要因が172億円に上った。

地域別の建機・車両売上高は中国、CISを除き前年割れ。為替影響を除く物量ベースでは、北米、欧州、中南米、オセアニアが増加した。7─9月期でみると、中国の建機・車両売上高は前年比32.7%増。CISも24.9%増と大きく伸びた半面、それ以外は減収。アジア、中近東、アフリカ、オセアニアは為替影響を除いたベースでも売上減となった。日本市場は上期累計、7─9月期とも前年を下回った。

期初に20─25%減としていた16年度の中国における主要7建機需要予想は、前年並みに修正した。一方、北米の同需要予想は期初の5─10%減から10─15%減に引き下げた。レンタル向けが低調に推移しているという。

藤塚主夫・副社長CFO(最高財務責任者)は、都内での決算会見で、中国市場について「7─9月は公共事業もかなり行われている。去年に比べると強含みだ」とする一方、「春節明けの商戦で需要の4割ぐらいはある。このままの勢いで行くかはまだよく分からず、見極めが必要」と話した。

<通期予想は据え置き>

上期の実績は、円高の影響を受けながらも、社内の年間計画では「若干、過達気味にきている」(藤塚CFO)という。下期は為替リスクなどを変動要因に挙げつつ、全体としては4月公表値を達成できると判断。通期の業績予想は据え置いた。

今期の営業利益予想は前年比28.1%減の1500億円。売上高は同9.2%減の1兆6850億円としている。トムソン・ロイターのスターマイン調査によると、アナリスト16人の営業利益予測平均値は1467億円で、会社計画はこれをやや上回っている。前提為替レートもドル105円、ユーロ119円、人民元16.2円と、期初計画から変更していない。

*内容を追加します。

(長田善行 編集:吉瀬邦彦)

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