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ドル105円をあっさり回復、想定外の海外金利急騰が後押し

ロイター
2016年10月28日
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10月28日、ドル/円の上昇スピードが速い。心理的節目として意識されていた105円を突破するのは、米大統領選後との見立てが多かった中で、市場では「想定外の早さ」との声も漏れる。写真はソウルで2013年8月撮影(2016年 ロイター/Kim Hong-Ji)

[東京 28日 ロイター] - ドル/円の上昇スピードが速い。心理的節目として意識されていた105円を突破するのは、米大統領選後との見立てが多かった中で、市場では「想定外の早さ」との声も漏れる。海外金利の急上昇が直接のきっかけになったが、108円程度まで円安が進むのか、それとも円高圧力が再燃するのか、市場のリスク心理の動向によって、先行きは大きく振れる可能性がある。

注目された米長期金利の上昇

 「こんなにあっさり105円を上抜けるとは、想定していなかった」と、国内金融機関のディーラーは指摘する。27日の海外市場で、ドル/円は104円半ばから105円前半まで上昇した。

 ドル/円上昇を演出したのは、米金利の上昇とみられている。10年米国債利回りは5月以来、約5ヵ月ぶりに一時1.86%台に上昇した。

 105円台回復は、日銀の7月金融政策決定会合で105円を割り込んで以来、3ヵ月ぶりとなる。節目では国内輸出企業による戻り待ちのドル売りが重しになりやすいとみられただけに「虚を突かれた」(国内金融機関)との声も漏れる。

 野村証券・チーフ為替ストラテジスト、池田雄之輔氏は、ドル/円について「104円までの上昇は、ショートカバーが主体だった可能性がある。強気なポジションの構築はまだ若い局面にあり、利食いに動く投資家は少ないのではないか」と指摘している。

円売りの影にポンド、英国債の思惑

 ここ数日間で勢いづいたドル/円の上昇。今回その起点となったのは、意外にも英国だ。

 まず、下落が続いていたポンドの動きに変化が出た。FXプライムbyGMOの常務取締役、上田眞理人氏は「(英国民投票後の)英ポンド下落が一段落し、投機筋のポンド売りが一時的にワークしなくなっている。その代替として『攻めの円売り』が広がっているようだ」と指摘している。

 そこに英国債という「役者」も加わってきた。金融大手ロイズ・バンキング・グループが26日、第3・四半期決算発表と同時に「最近の低金利環境」を受け、保有する英国債の売却を示唆。

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