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JT、今期連結営業益予想を上方修正 海外たばこや医薬好調

2016年10月31日

[東京 31日 ロイター] - JT <2914.T>は31日、2016年12月期の連結営業利益予想(IFRS、国際会計基準)を5720億円から5800億円(前年比2.6%増)へと上方修正した。海外たばこや医薬品事業の好調な推移などを織り込んだ。トムソン・ロイターのスターマイン調査がまとめたアナリスト20人の営業利益予測の平均値は5852億円となっている。

連結売上収益は同5.9%減の2兆1200億円の見通しを据え置いた。

海外たばこ販売数量計画に変更はないが、単価上昇効果が寄与する。また、現地通貨をドルに換算する際にはマイナス影響が出るものの、ドルを円に換算する際にはこれらのマイナス影響を一部相殺している。

医薬品事業は、導出品のロイヤリティー収入増加などにより利益が上振れる。

一方、たばこベイパー(加熱式たばこ)に押され、国内たばこ販売数量計画は10億本下方修正し1060億本とした。これを受けて売上収益は下方修正するものの、効率的な経費執行により営業利益見通しは据え置いた。

2016年1―9月期の連結売上収益は前年同期比4.1%減の1兆6185億円、営業利益は同8.5%増の4945億円になった。

<プルームテック、17年早い時期から販売エリア拡大>

たばこベイパー「プルームテック」について、宮崎副社長は2017年の早い時期に大都市圏から段階的に販売エリアを拡大させる方針を明らかにした。すでに供給能力は発売当初に比べて4倍に拡大しているが、17年の早い時期に10倍以上に拡大させる。

たばこベイパーは、火を使わずに専用機器でたばこ葉を加熱し、ニコチン入りの蒸気を吸う。煙やにおいが少ないことが特徴。宮崎副社長は「3―5年以内に日本でのたばこベイパーカテゴリーにおいても首位を目指す」と述べた。

現状では、フィリップ・モリス・インターナショナル<PM.N>の「アイコス」が先行しており、世界第2位のブリティシュ・アメリカン・タバコ(BAT)<BATS.L>も近く、同様の商品を発表するとみられている。

宮崎副社長は「競争状況になることは、この市場が今後より大きくなるには重要なこと」と述べ、各社の動きを前向きに受け止めている。

BATは、42%の株式を保有している米レイノルズ・アメリカン<RAI.N>に対し470億ドルの買収提案を行った。経営統合が実現すれば、世界最大のたばこ会社が誕生する。

JTについては、業界4位のインペリアル・ブランズ<IMB.L>の買収可能性を取り沙汰されているが、宮崎副社長は「個別の話には答えない」とした上で、合併・買収(M&A)に対する考え方として「ブランド価値の成長には時間がかかる。M&Aは時間を買うための有益な方策。機会がありプライスが良ければ、どの案件であれ実行したい」と述べた。

*内容を追加します。

(清水律子)

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