アルバイト応募者の
「2人に1人」は下見に来ている!

では実際のところ、アルバイトに応募してくる人たちのうち、どれくらいの割合が職場の“下見”に来ているのでしょうか?今回の調査では、下図のようなデータが得られました。

■アルバイト応募者の下見率

外食・小売では、約5割(49.8%)が下見に来ていることが見て取れます。アルバイト応募のための下見としてではなく、「過去にお店を使ったことがある」といった例も含めれば、その割合はさらに増えるかもしれません。

つまり、どれほど全国的に名前の知られた“ブランド力の高い”職場であっても、応募者の2人に1人があらかじめ実際に現場を訪れ、応募の判断材料にしているのです。

これは私たちの事前の想定を大きく上回った「驚くべき数値」でした。現場で活躍されている店長のみなさんの実感としてはいかがでしょうか?

職場こそが最大の求人メディアである

では、求職者は「下見」の際にどんなポイントをチェックしているのでしょうか?これを探る手がかりとして、「アルバイトの決め手要因」の調査を見てみましょう。

■アルバイトの職場選択における決定要因

応募理由の上位には、勤務時間・勤務地の利便性、時給の高さなどの雇用条件がランクインしています。これらが上位に来ているのは当然といえば当然でしょう。
注目すべきはそれに続く項目たちです。

・安定して長く働けそう(5位)
・同世代の人たちと働けそう(8位)
・働いている人たちの雰囲気がよさそう(9位)

このようにアルバイト求職者が職場を決めるときには、そこのスタッフたちが「どういう働き方をしているか」にも注意を払っていることが伺えます。「同世代の人たちと働けそう」「働いている人たちの雰囲気がよさそう」といった答えからは、彼らがアルバイトの職場に「時給以外のもの」を求めていることが見て取れます。

業種によっては半数近くのアルバイト求職者が事前に下見に訪れ、スタッフの様子や店の雰囲気などをチェックしている―この事実を考えると、やはり「職場こそが最大の求人メディアである」と言わざるを得ません。