【学生】店長の人柄を重視。信頼関係を築くことがポイント
学生は、「面接者の遅刻」を気にするなど、面接時に店長から受ける印象などに敏感に反応することがわかりました。年齢が若いこともあるのか、仕事のやりがい・魅力といったポイント以上に、「店長の人柄」をとても大切にします。

早い段階で店長との信頼関係が構築できていれば、多少忙しかったり、仕事の量が多かったりしても、それほど不満を感じることはないようです。また、自分の意見が取り入れられたりすると、「学生なのに1人のスタッフとして認められている」という実感が生まれ、モチベーション向上につながります。

【主婦】納得感・公平感を重視。理不尽さはNG
主婦は、仕事に対して納得感や公平性を求める傾向がありますので、面接時にはきちんと仕事内容を説明することが必要です。何か指示をする場合も、「なぜそれが必要なのか」をしっかりと伝えるように心がけましょう。

また、覚えることが多い仕事、複雑な仕事に苦手意識を持っている人が多くいます。仕事の全体像を見せつつも、最初からすべてを覚えてもらおうとせず、無理なく少しずつ慣れてもらえるような気づかいが効果的です。

さらに、不公平を嫌う傾向がありますから、ベテランスタッフから理不尽な扱いを受けたり、シフトや役割に偏りがあると感じると、強い不満を抱くようです。主婦パートが多い職場では、とくに公平感を意識しておきたいところです。

【フリーター】ステップアップ重視。マンネリを嫌う
学業がある学生、家庭がある主婦と違って、多くのフリーターにとってアルバイトの仕事は社会との接点そのものです。そのため、職場で「必要な存在」として認められ、着実にステップアップしていくことを重視する傾向が見られます。

店長としては、決まりきったルーティンワークばかりをやらせたり、あまりこまごまと指示を与えたりするよりは、裁量のあるまとまった仕事を任せたほうがやる気がアップするようです。「店長から信頼されている」という実感を持たせるような演出を意識するといいでしょう。

まとめ
□店長はつい「できているつもり」になりがち
□「3割は伝わっていない」と意識する
□スタッフの特性も考えながら、店長を「演じる」覚悟が求められる