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シャープ、16年度営業黒字化の予想 鴻海と相乗効果

2016年11月1日

[東京 1日 ロイター] - シャープ<6753.T>は1日、未公表だった2017年3月期の連結業績予想を公表した。営業損益は257億円の黒字予想とした。前年度は1619億円の赤字。今年8月に同社を買収した台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業<2317.TW>グループとの相乗効果などが寄与するとしている。

通期営業黒字なら3年ぶりとなる。

<鴻海効果を強調>

液晶ディスプレーの販売減などで通期売上高は前年比18.8%減の2兆円の見込み。減収だが、継続的な構造改革の取り組みも寄与する。純損益は418億円の赤字(前年実績は2559億円の赤字)と予想している。

16年4─9月期連結業績は売上高が前年同期比28.1%減の9196億円、営業損益が7900万円の黒字(前年同期は251億円の赤字)、純損益が454億円の赤字(同836億円の赤字)だった。

上期でほぼ収支トントンだった営業損益は下期で256億円の黒字を見込む。コスト削減や製品構成の改善で385億円、このうち鴻海との相乗効果を99億円と見込む。

鴻海から派遣され8月に社長に就任した戴正呉氏が都内で記者会見を行った。戴社長は「鴻海は世界一のEMS(電子機器受託製造サービス)。調達や部材のボリュームが大きく物流コストが低い」と強調。白物家電やテレビで上期に20億円の削減効果を生み、今後は液晶ディスプレーや太陽光パネル事業にも同様の効果を波及させると説明した。

来年4月をめどに中期経営改革を発表する意向も示した。

<有機EL、投資慎重に考える>

2000億円の投資計画を打ち出している有機ELディスプレーについては、「開発は必要だが慎重に考えないといけない」と述べた。

三重事業所(三重県多気町)と堺事業所(堺市)に約570億円を投じて本格的な量産に向けた試作ライン設置は発表済み。「(有機ELの)将来性は今でも評価できない。4.5世代の試作ラインが成功してから考えたい」としている。

<三原工場、福山工場への統合示唆>

半導体レーザーなどを生産し閉鎖が取り沙汰されている三原工場(広島県三原市)については、「2カ月半検討して結論はまだ出ていない。福山事業所(同県福山市、カメラモジュールなど生産)に集中すれば効率アップできる。もう少し考えたい」と述べ、福山への集約を示唆した。三原工場の人員については「レイオフはしないと保証する」という。

*内容を追加します。

(浜田健太郎 編集:田中志保)

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