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NY市場サマリー(1日)

2016年11月2日

[ 1日 ロイター] - <為替> ドルが対ユーロで約3週間ぶりの安値に下落した。米連邦捜査局(FBI)が先週末に米大統領選の民主党候補クリントン氏のメール問題をめぐり捜査を再開すると発表し、米国の政治情勢の先行き不透明が強まったため。

ユーロ/ドル<EUR=>は0.8%高の1.1069ドルと10月12日以来の水準に上昇。ドル/円<JPY=>は約1%安の103.81円と8日ぶりの安値をつけた。

ドルは対スイスフラン<CHF=>でも1.5%安の0.9730フランと約1カ月ぶりの安値に沈んだ。

クリントン氏のメール問題が再浮上し、トレーダーは引き続き11月8日の米大統領選を警戒している。クリントン候補の優位は変わらないが、共和党のトランプ候補が勝てば米国の外交政策や通商協定、国内経済は先行きの不確実性が強まる。また米連邦準備理事会(FRB)も12月の利上げを見送る可能性がある。

メキシコペソ<MXN=>は対ドルで2.2%安の19.2700ペソと、10月7日以来、約3週間ぶりの安値をつけた。トランプ氏は移民の取り締まり強化や通商協定の見直しを掲げており、トランプ氏勝利の可能性はペソにとって主要なリスク要因とみなされている。

<債券> 国債価格が上昇した。来週の大統領選をめぐる不透明感が広がり、株価が7月以来の安値水準を記録、安全資産とされる国債が買われた。

中国国家統計局の10月の製造業購買担当者景気指数(PMI)が、2年ぶりの高水準だったほか、日豪中銀の会合結果が予想通りとなり、10年債利回りは一時、1.879%と、5月31日以来の高水準をつけていたが、株式や原油相場が値下がりするなか、投資家のリスク選好が弱まり、債券売りに歯止めが掛かった。

米供給管理協会(ISM)が発表した10月の製造業景気指数は上昇したが、新規受注は低下、製造業活動の回復が小幅にとどまることを示唆した。

市場は、翌日の米連邦公開市場委員会(FOMC)声明で12月利上げの公算について新たな手掛かりが得られないか注視している。

CMEグループのFEDウォッチによると、市場が織り込む12月の米利上げ確率は74%、今週の利上げ確率は7%にとどまった。

<株式> 下落。ダウ平均は100ドル以上値下がりしたほか、S&P500は約4カ月ぶりの安値をつけた。一週間後に控えた米大統領選をめぐる不安や利上げ観測が相場の圧迫要因となった。

民主党のクリントン候補の国務長官時代の私用メール問題に対する捜査再開報道で、クリントン氏と共和党のトランプ候補の支持率が拮抗する様相となってきた。

2日に発表される米FOMC声明で、FRBが12月利上げに動くというはっきりしたメッセージを送るのではないかとの警戒感も浮上。不動産<.SPLRCR>や通信<.SPLRCL>、公益<.SPLRCU>といった金利上昇で打撃を受けやすいセクターの売りがきつくなった。

投資家の不安心理の度合いを示すシカゴ・オプション取引所のボラティリティー・インデックス<.VIX>は約2カ月ぶりの高水準に上昇した。

製薬のファイザー<PFE.N>は、通年の利益見通しを引き下げたことなどが嫌われ、2%下げた。新聞のトロンク<TRNC.O>は12.4%下落。同業のガネット<GCI.N>がトロンク買収の断念を発表した。ガネットは2.3%安となった。

<金先物>  反発。12月物は清算値ベースで10月3日以来 約1カ月ぶりの高値を付けた。

この日は外国為替市場でドルが対ユーロで売られ、ドル建てで取引される金に割安感が 生じた。また、クリントン前国務長官の私用メール問題をめぐり、連邦捜査局 (FBI)が捜査を再開したとの報を受けて、8日に行われる大統領選の行方が一段と不 透明になっているため、リスク資産である株が売られる一方、安全資産とされる金には 「質への逃避買い」が入った。

米ISM製造業景況指数は前月から上昇し、市場予想も上回ったが、市場の反応は限定的だった。

2日間の日程で始まった米FOMCについては、利上げ 見送りはほぼ確実とみられているが、12月の利上げに向けたシグナルを見極めたいとの 思惑が強く、市場関係者は翌日に発表されるFOMC声明に注目している。

<米原油先物> 3営業日続落。主要産油国による減産計画をめぐる不透明感や供給過剰懸念が圧迫した。米WTI12月物は、中心限月の清算値ベースでは前日に続き9月27日以来約1カ月ぶりの安値を付けた。

朝方は前日の大幅安の反動などを受けた買い戻しも入り、もみ合う展開だった。ただ、石油輸出国機構(OPEC)加盟国など主要産油国による協調減産の実現性に懐疑的な見方が広がる中、相場は下げ足を速めた。

ロイターが前日に取りまとめたOPEC加盟国の10月の石油生産量が日量3382万バレルと前月を上回り、過去最高を更新したことも、投資家心理の重しとなった。

ガソリン相場は、米パイプライン運営大手コロニアル・パイプラインがアラバマ州での爆発事故に伴いガソリンとディスティレート(留出油)の主要な送油管の稼働を停止したとの報を受け一時急伸した。原油相場もつれ高となる場面もあったが、買い圧力は一時的だった。

市場の関心は今夕と翌2日午前に発表される官民の週間在庫統計に向いている。

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