ダイヤモンド社のビジネス情報サイト

世界の外貨準備、ハードブレグジットならポンド保有減少も

ロイター
2016年11月4日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage
11月1日、英国のEU離脱が、単一市場へのアクセスを失うという経済への打撃が大きい「ハードブレグジット」となれば、世界の外貨準備に占めるポンドの比率が低下する事態につながることが懸念される。写真はユーロ、英ポンド、米ドル紙幣など。北京で1月撮影(2016年 ロイター/Jason Lee)

[ロンドン 1日 ロイター] - 中央銀行の外貨準備見直しの動きは緩やかに進むことが多い。ただ、英国の欧州連合(EU)離脱が、単一市場へのアクセスを失うという経済への打撃が大きい「ハードブレグジット」となれば、世界の外貨準備に占めるポンドの比率が低下する事態につながることが懸念される。

 英国は世界有数の経常赤字国。昨年は対国内総生産(GDP)比で5.4%と記録の残る1948年以降で最悪の水準となり、足元は約5.9%となっている。

 収支均衡のためだけに、毎年何千億ポンドにも上る海外からの資本流入が必要で、外国中央銀行の外貨準備のためのポンド需要が安定的な資金供給源になっている。国際通貨基金(IMF)によると、世界の中銀は平均して毎年300億ドル相当、ポンド準備を積み増しており、少なくとも英国の経常赤字の4分の1を賄っている計算だ。

 IMFによると、現在の国際外貨準備額は11兆ドルで、このうち通貨構成が公表されているものは7兆5100億ドル。その中でポンドが占める割合は4.69%程度で、ドル(63.39%)とユーロ(20.18%)から大きく離された3位のポジションにあるが、この先さらに後退しかねない。

 格付け会社の格付会社のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は先週、「最近のポンドの急落は、ポンドの信認を低下させ、国際準備通貨としての役割を脅かしかねない」と指摘。外貨準備に占める比率が3%を下回ったなら、もはやポンドを準備通貨とみなさず、その場合、英国債の格付けを再び引き下げる可能性もあるとの見方を示した。

1
nextpage
関連記事
スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事


ロイター発 World&Business

ロイター提供、日本と世界の最新ニュースをお届けします。

「ロイター発 World&Business」

⇒バックナンバー一覧