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訂正:サウジ、生産調整渋るイランと対立再燃 増産の脅しでけん制

2016年11月5日

[ドバイ/ロンドン 4日 ロイター] - 先週開かれた石油輸出国機構(OPEC)の専門家会合で、サウジアラビアとイランの古くからの対立が再燃したことが分かった。イランが産油量を制限しなければ、サウジアラビアは大規模な増産に踏み切って原油価格を下げると脅しをかけたという。会合に出席したOPEC関係者4人が明らかにした。

ともにOPECの主要加盟国であるサウジとイランは、シリアやイエメンでも代理戦争を戦っており、その対立はこの数年で頻繁になっていた。ただ、サウジが数カ月前に世界的な増産凍結の取り組みを支持するとの立場を示してからは、緊張は沈静化していた。これにより、OPECが増産凍結で原油価格引き上げを図ると期待が高まっていた。

しかし、11月30日のOPEC総会に先立って先週開かれたOPECの専門家会合が減産の具体的な内容を協議した際、サウジとイランの対立が再燃。会合に出席したOPEC関係者によると「サウジは日量1100万バレル、場合によっては1200万バレルに増産して原油価格を下げ、会合からも退席すると脅しをかけた」という。

OPEC本部は先週の非公開の会合での協議内容について言及せず、サウジとイランのOPEC代表団も公式なコメントを避けた。

サウジアラビアは2014年以降、過去最高水準となる日量1050万ー1070万バレル程度に原油生産量を引き上げてきた。さらに供給を増やせば、世界的な供給過剰状態は悪化させるだけだ。原油の供給過剰は既に原油価格を2014年半ばの1バレル=114ドルから半額水準に押し下げている。

OPEC筋によると、サウジの脅しはイランが増産凍結の取り組みに従わないとしたことが発端となったという。欧州連合(EU)による経済制裁が解除されたことに伴って原油生産量の回復を目指しているイランは、産油量の制限を免除されるべきと主張した。

アルジェリアで9月に開催されたOPEC会合では、戦争や制裁が産油量に打撃を及ぼしているリビアやナイジェリア、イランを特別な配慮をする形で、2008年以来となる原油の生産調整に乗り出すことで合意した。先週の専門家会合でサウジとイランの間の緊張関係が再燃したことは、アルジェリアでの合意内容を実現するのは容易ではないことを示唆した。

OPECはハイレベルの専門家会合を25日(訂正)にウィーンで再び開催し、その後の30日に開かれる総会に先立って増産凍結の詳細を決めたい考えだ。

OPECのバーキンド事務局長は、最終合意に至ることに「楽観的だ」と述べた。4日(訂正)の会合に出席したOPEC代表団のひとりは、11月合意に期待を示した上で「人々はそれぞれ事態を異なる視点から捉えている。今でも協議が続いていることは前向きである証拠だ。総会に向けてまとまるよう取り組むはずだ」と述べた。

*最終段落の「10月4日」を「4日」に、その前の段落の「来月25日」を「25日」に訂正します。

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