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英首相、EU離脱の「全面的」実行を表明 議会の阻止けん制

2016年11月7日

[ロンドン/ニューデリー 6日 ロイター] - 英国のメイ首相は6日付のサンデー・テレグラフ紙に寄稿し、欧州連合(EU)離脱手続き開始には議会承認が必要との裁判所の判断に関して、国民投票での離脱決定を「全面的に」実行することが政府の責任だと表明した。

政府は来年3月末までに離脱交渉を開始する計画だったがロンドンの高等法院は3日、離脱手続きを正式に開始するためには議会の承認が必要になると判断、離脱交渉の開始時期が遅れる可能性が浮上している。政府は上訴する方針。

首相は寄稿で「国民が明確な決断を下している。国民の決断を全面的に実行して任務を遂行することが政府の責任だ」と強調し、EU離脱をめぐり政府が強硬路線を取っていると批判し、議会での妨害をちらつかせる議員らをけん制した。

首相はまた、離脱交渉の戦略を公表することは交渉力を弱めることになると指摘。国民投票の結果を悔やんでいる議員も「国民の決定を受け入れる必要がある」と訴えた。

政府はこれまで、交渉に向けた戦略の詳細を議会で公表することによって交渉で不利な立場に立たされることになるとの見解を示している。

首相はまた、インド訪問の出発前に声明を出し、「交渉を妨害する試みがあっても、政府は英国民の決定を実行するという任務を遂行する」と繰り返し強調した。

高等法院の判断に対して一部の議員とメディアは反発。ジェイビッド地域・地方政府担当相は「英国民の決定をくじく」試みで「受け入れ難い」と非難。デーリー・メール紙はこの判断を下した3人の判事は「国民の敵」だと攻撃した。

独立党(UKIP)によるEU離脱運動を率いたナイジェル・ファラージ氏は、英国の欧州単一市場残留を目指す動きが強まりつつあるとの見方を示し、これは国民投票の結果に反する「不十分な英EU離脱」だと批判した。

BBCに対し同氏は、「国民が裏切られたと感じるようになれば、われわれが生まれてから見たことのないような政治への怒りを目にすることになる」と語った。

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