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欧州委、17年ユーロ圏成長率予想下方修正 政治的不透明感高まる

2016年11月10日

[ブリュッセル 9日 ロイター] - 欧州連合(EU)の欧州委員会は9日、ユーロ圏の2017年の経済成長率見通しを1.5%とし、5月に示した1.8%から下方修正した。英国のEU離脱問題を含む政治的な先行き不透明感が高まっていることに加え、世界的な貿易が軟調になっていることが理由としている。

欧州委は16年の成長率見通しは1.7%とし、前回予想の1.6%から若干上方修正。18年は1.7%に回復するとの見通しを示した。15年の成長率は2.0%だった。

欧州委員会のモスコビシ委員(経済・財務担当)は「欧州の17年の経済成長は春の時点と比べ、一段と困難な状況に置かれる」と述べた。

欧州委は、英国のEU離脱決定のほか、欧州大陸全体で欧州懐疑主義(ユーロスケプティシズム)を唱える政党の支持拡大を受けた「政治的な先行き不透明性」が成長率鈍化の主な要因となると指摘。ただ8日投開票の米大統領選挙で共和党のドナルド・トランプ氏が勝利したことについては言及しなかった。

このほか、EU域外の成長鈍化、および世界的な貿易が軟調となっていることも欧州経済の重しになると予想。欧州経済は18年までの数年間は内需にけん引されるとの見方を示しながらも、エネルギー価格の上昇により内需が圧迫を受ける可能性もあるとした。

ユーロ圏のインフレ率については、16年は0.3%と、前年のゼロ%から上昇すると予想。17年と18年は1.4%に上昇するとの見通しを示した。16年予想は若干の上方修正となるが、17年予想は据え置きとなる。欧州中央銀行(ECB)はユーロ圏のインフレ率を中期的に2%をやや下回る水準とすることを目標としている。

英国の成長率については、16年は1.9%になるとし、従来予想の1.8%からやや上方修正。ただ17年は1.0%に鈍化するとし、従来予想の1.9%から大幅に下方修正した。

英国のインフレ率は17年は2.5%になると予想。5月に示した見通しの1.7%から大きく上方修正した。英ポンドの下落に伴う輸入価格の上昇が主な要因としている。

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