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トランプ勝利、メキシコ依存の米自動車メーカー圧迫

ロイター
2016年11月11日
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11月9日、米大統領選でのドナルド・トランプ氏の勝利は、メキシコとの貿易に依存する自動車産業やその他の製造業にとっての新たな圧迫要因となっている。写真はフォードのロゴ。メキシコ市で4月撮影(2016年 ロイター/Edgard Garrido)

[9日 ロイター] - 米大統領選でのドナルド・トランプ氏の勝利は、メキシコとの貿易に依存する自動車産業やその他の製造業にとっての新たな圧迫要因となっている。

 トランプ氏が生産を米国から低コストのメキシコへ移すことなどに反対しているためで、メキシコに生産拠点を抱える米自動車・同部品メーカーの株価は値下がりした。

 ゼネラル・モーターズ(GM)の株価は9日、一時4%下落。同社はこの日、オハイオ州ローズタウンとミシガン州ランシングの工場での2000人のレイオフとシフト削減を発表した。

 フォード・モーターは当初売られたものの、その後上昇に転じて、午後遅い時間帯には1.2%上昇した。電気自動車メーカーのテスラは3.3%安。トランプ政権になって電気自動車に対する補助が打ち切られれば打撃になるとの見方から売られた。

 メキシコに拠点を移した大手自動車部品メーカーも大幅に値下がりした。デルファイ・オートモーティブは大きく売り込まれた後、買い戻されたが、それでもなお6%近い下落となった。メキシコ事業が売上高の約14%に上るカナダのマグナ・インターナショナルは3.7%安だった。

 トランプ氏は生産拠点を米国からメキシコへ移すことを繰り返し批判しており、ブルーカラーの労働者の支持を集める一方で、米自動車産業が計画する数十億ドルに上る巨額投資の前提となる事業見通しを覆しかねない危険性もはらむ。

 トランプ氏は2015年6月には、フォードがメキシコに新工場を開設するのを断固阻止するとし、メキシコから米国に輸入する車には課税すると表明している。

 米自動車メーカーや同部品メーカーの多くは、比較的自由度の高い貿易関係にあるメキシコや中国といった国々に数十億ドルの投資を実施してきている。

 GMは9日の声明で「大統領に選出されたトランプ氏や議会とともに、力強く競争力のある米製造業基盤を後押しする政策に取り組むことを楽しみにしている」と表明。フォードの広報担当者、クリスティン・ベイカー氏も「米国をまとめることが重要だというトランプ氏の考えには同感で、経済成長や雇用創出の支援で協力することに期待している」と述べた。

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