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東芝の上期営業損益は1800億円強改善、スマホ用などメモリー好調

2016年11月11日

[東京 11日 ロイター] - 東芝<6502.T>が11日発表した2016年4─9月期連結業績(米国基準)は営業損益が967億円の黒字だった。前年同期の赤字891億円から1800億円強の改善を示した。主力のNAND型フラッシュメモリーは円高の影響で減益になったが、スマートフォン向けなどの好調で、利益率は年度当初の想定を大きく上回った。

メモリー以外の半導体製品やハードディスクドライブ(HDD)の収支の改善も、上期の黒字化に寄与した。

同社は8日、通期業績予想を上方修正し従来1200億円としていた営業利益見通しを1800億円(前年度は赤字7087億円)に引き上げたばかり。トムソン・ロイターがまとめたアナリスト16人の予測平均値は1912億円。

通期予想では売上高が前年比4.7%減の5兆4000億円、純損益が1450億円の黒字(同赤字4600億円)とする直近の予想に変更はなかった。

<メモリー、想定超える利益率回復>

メモリーの営業利益は、円高の影響で前年同期比35%の減益。ただスマートフォンの需要低迷を背景に、年度当初に年間で3%を見込んでいた営業利益率が、上期では12%と想定を大きく上回った。

平田政善専務は記者会見で、「中国でメモリーを倍増したスマホが売れており、実需が固い」と述べた。データセンターで用いられるサーバー向けなど新たな需要が本格化していることも追い風だ。

上期の営業損益の対前年比較では、売価ダウン1070億円、円高380億円の各マイナス要因を、構造改革に伴う固定費削減(547億円)、メモリー事業におけるコスト削減と各事業での製品構成の改善(1618億円)といったプラス要因が打ち消して黒字を確保。全セグメントで営業黒字を確保した。

主な部門別では、発電所や送配電設備などのエネルギー関連が96億円(前年同期は8億円の赤字)、ビル・施設関連や産業システムなどインフラシ関連が112億円(同77億円の赤字)、半導体メモリーやHDDなどデバイス関連が783億円(同366億円の黒字)など。

 「その他」と位置づけられる課題事業では、前年同期148億円の営業赤字だったパソコンが、上期7億円に縮小した一方、品質問題や海外拠点撤退の遅れなどが響くテレビは年間でも200億円超の赤字を見込む。追加の改善施策について「あらゆることを検討している」(平田氏)としている。

*内容を追加して再送します。

(浜田健太郎)

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