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中国新規融資、10月は大幅減 住宅ローン需要の後退示す

2016年11月11日

[北京 11日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)が発表した10月の新規人民元建て融資は6513億元(955億6000万ドル)と予想の7000億元を下回り、3カ月ぶり高水準だった9月の1兆2200億元から大幅に減少した。

調査会社キャピタル・エコノミクスのジュリアン・エバンスプリチャード氏は「減少は季節要因によるもので、全体の信用の伸びは横ばいだった。ただこの安定は続かず、今後数四半期で伸びは一段と鈍化するだろう」との見方を示した。

ロイターが人民銀行のデータを基に算出したところによると、1─10月の新規融資は10兆8000億元と過去最高を記録した。年初からの住宅ローンの堅調な伸びが全体を押し上げた。

ただ10月家計向け新規融資は4331億元で前月の6370億元から減少。価格上昇抑制に向けた地方政府の住宅購入規制で、住宅ローン需要が後退していることを示している。

新規融資に占める家計融資の割合は66.5%、9月は52%だった。

中長期の法人向け融資は728億元で、9月の4466億元から急減した。

海通証券のアナリストは「一連の不動産規制により住宅ローンが減少、信用の伸びは鈍化した。企業の資金需要は弱く、信用は今後収縮するリスクがある」と指摘した。

10月のマネーサプライM2伸び率は前年比11.6%と、予想の11.4%を若干上回った。

HSBC(北京)のエコノミストは「銀行間市場の流動性はある程度タイト化したが、M2の伸びはそれほど低くなく、政策全般には中立的だ。引き締める根拠はなく、実体経済は依然として弱い。引き締めは時期尚早だ」とみている。

10月末時点の人民元建て融資残高は前年比13.1%増加。予想は13.0増だった。

10月の中国社会融資総量は8963億元と、9月の1兆7200億元から大幅に減少した。

10月の新規融資のうち、家計向け新規融資は全体の66.5%で9月の52%から上昇した。家計向け融資の大半は住宅ローンだった。

現金や短期預金を含むマネーサプライM1の伸び率は前年比23.9%。9月は24.7%だった。

M1とM2の伸び率の乖離が進んでいることから「流動性のわな」への懸念が強まっている。流動性のわなに陥ると中銀が資金を供給しても企業の投資が伸びにくくなる。ただ、伸び率の差は10月は12.3%ポイントで、9月の13.2ポイントからは縮小した。

*内容を追加します。

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